ソリオは軽自動車じゃない！サイズ・維持費・安全性の違いを最新試乗レビューで徹底解説

街中でよく見かけるスズキ・ソリオ。
コンパクトでスライドドア付き、軽自動車のように見えるため「ソリオは軽自動車なの？」と疑問を持つ人は少なくありません。
購入を検討している方の中には、「維持費は軽並みに安いの？」「普通車として税金は高いの？」と悩むケースも多いでしょう。

多くの方がこの検索にたどり着くのは、「軽と普通車のちょうど中間のような存在」に見えるからです。
実際、外観のサイズ感や使い勝手は軽ハイトワゴンに近く、混同してしまうのも無理はありません。

しかし整理して見ていくと、ソリオは明確に“軽ではない小型普通車”です。
排気量・ボディサイズ・安全性能など、すべての基準で軽自動車と一線を画しています。
数字と走行データをもとに比較すれば、その違いは一目瞭然です。

この記事では、

• ソリオと軽自動車のサイズ・排気量・税金の違い
• 高速走行で感じた安定性や静粛性
• 維持費と燃費のリアルなバランス
• 新型ソリオの7人乗り設定や装備の最新情報

といったポイントを、実際の試乗レビューを交えて詳しく解説します。

「軽自動車の手軽さ」と「普通車の安心感」のどちらを優先すべきか迷っている方に、ソリオの立ち位置がはっきり見えてくる内容です。
購入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして、後悔しない選択をしてください。

アイキャッチ画像　スズキ ソリオ ハイブリッド試乗撮影：© Premium Cars Life （2025年撮影）

記事のポイント！

ソリオは軽自動車ではなく普通車！基礎知識と分類解説

見た目がコンパクトでスライドドア付きのソリオは、軽自動車と間違えられがちな1台です。
しかし実際には、排気量1,200ccのエンジンを搭載した「小型普通車（5ナンバー）」に分類されます。

この記事では、軽自動車と普通車の法律的な違いから、サイズ・税金・安全性能までを具体的なデータで整理。
「どっちなの？」という疑問をスッキリ解決しながら、軽と普通車それぞれのメリット・デメリットを比較します。

これを読めば、ソリオの立ち位置と本当の価値が明確にわかり、購入判断に自信を持てるようになるでしょう。

軽自動車と普通車の法律的な違いとは？

軽自動車と普通車の最大の違いは、法律で定められた「規格」にあります。
軽自動車は排気量660cc以下、全長3.4m以下、全幅1.48m以下と厳格な基準があり、黄ナンバーで登録されます。

一方の普通車はこれらの基準を超える車で、排気量やサイズの自由度が高く、白ナンバーで登録されます。
ソリオは1,242ccのエンジンを搭載し、全幅も1.64mと軽自動車の基準を超えているため、明確に小型普通車に分類されます。

つまり、ソリオは軽自動車ではなく、より高い走行性能と安全性を持つ「5ナンバー普通車」といえるでしょう。

ソリオの車体サイズ・排気量と軽自動車の比較

ソリオと軽自動車を比較すると、数字の上で大きな差が見えてきます。
軽自動車の代表格であるスズキ・スペーシアは全長3,395mm、全幅1,475mm、排気量660ccですが、ソリオは全長3,790mm、全幅1,645mm、排気量1,242ccです。

比較項目	ソリオ（普通車）	スペーシア（軽自動車）
全長	3,790mm	3,395mm
全幅	1,645mm	1,475mm
排気量	1,242cc	660cc
車種分類	小型普通車（5ナンバー）	軽自動車（黄ナンバー）
走行性能	高速走行や坂道でも余裕あり	市街地中心の走行向き

つまり、全長は約40cm、全幅は17cmも広く、排気量はほぼ2倍です。
外観がコンパクトに見えるため「軽っぽい」と言われることがありますが、実際はエンジンパワーもボディ構造も普通車そのもの。

このため、高速道路での合流や坂道走行でも余裕のある加速が得られるのが特徴です。

なぜソリオは軽自動車と間違われやすいのか？

ソリオが「軽自動車に見える」と言われる理由は、そのデザインとサイズ感にあります。
ボディは角張ったハイトワゴン型でスライドドアを装備しており、ホンダ N-BOXのような軽スーパーハイトワゴンと雰囲気が近く映ります。

しかし内部を見ると、車体剛性や安全装備、エンジン性能などがまったく異なります。
特に1.2Lエンジンによるパワーや高速安定性は、軽では得られない領域です。

つまり、見た目はN-BOXなどの軽に近くても、中身は明らかに“ワンランク上”の小型普通車なのです。

ホンダN-BOX公式サイトより

ソリオの乗車定員とスライドドアの特徴

ソリオの乗車定員はすべて5人で、軽自動車の一般的な4人乗りよりも1名多く乗車できます。
また、全車標準で両側スライドドアを採用しており、狭い駐車場でもドアを大きく開けられるのが強みです。

スライドドアの開口部は広く、子どもの乗り降りや荷物の積み下ろしもスムーズに行えます。
この構造は軽自動車にも多く採用されていますが、ソリオの場合はボディ剛性が高く静粛性も優秀です。

つまり、「使い勝手の良さ」と「上級な質感」を両立したスライドドア車といえるでしょう。

ソリオの安全性能は軽自動車とどう違う？

安全性能の面でも、ソリオは軽自動車より明確に優れています。
スズキセーフティサポートを全車に標準装備し、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などが充実しています。

さらに、車体構造も軽より厚みのある鋼材を採用しており、衝突時の衝撃吸収性が高いのが特徴です。
エアバッグも6つ搭載され、側面衝突時の保護性能も高水準。

このように、安全性を最重視した設計が、家族で安心して乗れる理由となっています。

ソリオの価格帯と維持費の目安

ソリオの価格はおおよそ200万～230万円ほどで、軽自動車よりワンランク上の価格帯です。
維持費の面では、自動車税が年間30,500円前後と、軽の約10,800円に比べて高めです。

ただし、ソリオのハイブリッドモデルは燃費がWLTCモードで約21～22km/Lと優秀で、燃料代を抑えられるのが魅力。
また、エコカー減税の対象グレードも多く、購入初年度は税負担が軽くなるケースもあります。

コストはかかりますが、その分走行性能と快適性を得られる点が評価されています。

ソリオとスズキ軽自動車の比較表で見る違い

比較項目	ソリオ（普通車）	スペーシア（軽自動車）
全長	3,790mm	3,395mm
全幅	1,645mm	1,475mm
排気量	1,242cc	660cc
乗車定員	5人	4人
燃費（WLTC）	約21km/L	約23.9km/L
自動車税	約30,500円	約10,800円

このように、ソリオはスペーシアよりも一回り大きく、パワーや安定性も上回ります。
一方で、税金や維持費は高くなりますが、快適性・安全性・走行性能を重視する人には魅力的な選択肢といえるでしょう。

試乗レビューでわかったソリオの実力と魅力

高く売れるなら、今の愛車を手放して次の資金にしたいという方も多いはずです。
スズキ ソリオのような人気車なら、相場を知るだけでも得られる情報は多くあります。
無料なので、試しに査定額を確認してみるのもおすすめです。

カタログスペックだけではわからないのが、実際の走行感覚です。
ここでは、市街地から高速道路まで実際に走行して確かめたソリオの“リアルな実力”を詳しく解説します。

取り回しのしやすさや静粛性、後席の快適性、荷室の使い勝手など、日常のあらゆるシーンで感じる特徴を客観的に分析。
さらに軽自動車との違いや、5人乗りとしての使い勝手、ハイブリッド特有の燃費性能にも触れています。

走り・快適性・経済性のバランスを重視する人にとって、ソリオがどんな魅力を持つ車なのかが一目でわかる内容です。

市街地走行での取り回しやすさと運転感覚

ソリオは全長約3.8mとコンパクトでありながら、最小回転半径はわずか4.8m。
そのため、住宅街や狭い駐車場でもスムーズに取り回せます。
ボディの角が把握しやすく、Aピラーの視界確保も優秀なため、運転初心者や高齢ドライバーでも安心感があります。

さらに、電動パワーステアリングの軽さとレスポンスの良さにより、ハンドル操作も自然でストレスがありません。
アクセルの反応も穏やかで、街中でのストップ＆ゴーが快適です。
通勤や買い物といった日常使いで扱いやすい“ちょうど良さ”が、ソリオの魅力といえるでしょう。

高速道路での加速性能と安定性の実感

ソリオの1.2Lエンジンは最高出力91PSを発揮し、高速道路の合流や追い越しでも余裕を感じます。
軽自動車の660ccと比べて倍近い排気量があるため、加速の伸びが明確に違います。

また、サスペンションのチューニングがよく、速度を上げてもふらつきが少なく安定した走りができます。
車体剛性が高く、横風やトラック通過時の揺れも抑えられている点も好印象です。

静粛性も高く、エンジン音やロードノイズが抑えられているため、長距離ドライブでも疲れにくい走りを実現しています。

室内の広さと後席の快適性レビュー

ソリオの魅力は、外観からは想像できないほどの室内空間の広さにあります。
室内長は2,500mm、室内幅は1,425mmとコンパクトカーの中でもトップクラス。
軽自動車と比べても後席足元に約30cmの余裕があり、大人2人でも快適に座れます。

天井の高さもあり、後席での乗り降りや姿勢の変化がしやすい点もポイントです。
さらに、リアシートはスライド可能で、脚の長い乗員にも対応できます。

この広さと使い勝手は、ファミリー層だけでなく送迎や通勤など幅広いシーンにマッチします。

荷室の使い勝手とシートアレンジの工夫

ソリオの荷室はコンパクトカーながら、リアシートを一番前に出すと355Lの容量を確保。
買い物やベビーカー、ゴルフバッグなども余裕で積み込めます。

リアシートを前方にスライドすれば、荷物量に応じた柔軟な空間アレンジが可能です。
また、後席を倒すとフルフラットになり、スーツケースや大型の荷物も積載できます。

床面が低いため荷物の出し入れも楽で、日常の使いやすさが際立つ設計です。
コンパクトながら「必要十分な収納力」を実現しているのが特徴です。

軽自動車と比較して感じたメリット・デメリット

ソリオの最大の強みは、軽自動車では得られない余裕のある走行性能です。
1.2Lエンジンによる加速力、静かな車内、安定したハンドリングは軽とは一線を画します。

一方で、自動車税や車検費用など維持費は軽の約2～3倍となる点が注意点です。
しかし、その分安全装備や快適性は格段に向上しています。

つまり、コストを少し上げても安心と走りを重視したい人にこそ、ソリオは最適な選択といえるでしょう。

新型ソリオの7人乗りモデルはあるのか？

スズキ ソリオは現在、全グレードで5人乗り仕様のみのラインナップです。
過去にはOEMモデル「三菱デリカD:2」で7人乗り仕様が存在した時期もありましたが、現行では設定されていません。

その理由は、車体サイズの最適化による軽量化と燃費性能の向上です。
7人乗りにすると後席スペースや荷室容量が減少するため、実用性を重視した5人乗り構成が採用されています。

ファミリーカーとして使う場合も、後席スライドによって広い足元空間を確保できるため、5人でも十分な快適性があります。

試乗から見えたソリオが向いているユーザー層

ソリオは、軽自動車の使いやすさと普通車の安心感を兼ね備えたモデルです。
そのため、家族の送迎・通勤・買い物など、日常的に車を使う人にぴったりです。

また、高速道路をよく使うドライバーにも適しています。
軽では不安を感じる合流や追い越しでも、1.2Lエンジンが安定した走りをサポートします。

軽よりも快適で、ミニバンほど大きすぎない“ちょうどいいサイズ”のクルマを探している人に、ソリオは理想的な一台といえるでしょう。

ソリオは軽自動車についてのQ&A

ソリオは見た目がコンパクトで軽自動車と間違えられがちですが、実際には5ナンバー登録の小型普通車です。
ここでは「ソリオは軽自動車ですか？」という疑問を中心に、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
迷いやすい点をスッキリ整理できるように、関連する解説記事も紹介します。

ソリオは軽自動車のような扱いやすさと、普通車ならではの性能を兼ね備えたバランス型モデルです。
「軽の維持費」と「普通車の安心感」で迷う方は、まず自分の使い方に合うポイントを整理してみてください。
購入前に複数記事をチェックすれば、最適な選択ができるはずです。

ソリオは軽自動車じゃない！サイズ・維持費・安全性の違いを最新試乗レビューで徹底解説のまとめ

記事のポイントをまとめてます。

◆関連記事・参照リンク

・ソリオ バンディット
・スズキ株式会社

◆スズキ ソリオ関連記事

◆トヨタ ルーミー関連記事

◆スズキ関連記事