「自動車税が廃止される」——そのニュースを見た瞬間、毎年5月に届く納付書のことが頭に浮かんだ方も多いのではないでしょうか。
「やっと毎年払わなくて済む!」「維持費が大幅に下がる!」——そう期待してこの記事にたどり着いた方に、まず正直にお伝えしなければなりません。
廃止されるのは、毎年払う自動車税ではありません。
2026年3月31日に廃止されるのは、車を買うときだけかかる「環境性能割」という税金です。毎年5月に払う「種別割(いわゆる自動車税)」は、廃止されません。
これ、意外と知られていないんです。「自動車税 廃止」という言葉だけが独り歩きして、「毎年の税金がなくなる」と誤解している人が本当に多い。
でも安心してください。この記事では、「何が廃止されて、何が残るのか」を丁寧に整理します。さらに、2026年4月以降に車を買う場合の取得コストへの影響や、購入タイミングの判断基準まで、Mr.Kが冷静に解説していきます。
この記事でわかること!
- 2026年に本当に廃止される税金の名前と内容
- 毎年払う自動車税(種別割)が廃止されない理由
- 環境性能割がなくなると購入コストはどう変わるか
- 「13年超重課」は廃止とは別の話であること
まずは自分の車の“現在価格”を知ること。これだけで交渉は有利になります。
売るかどうかは後でOK。まずは【無料・1分】で相場だけチェックしてみてください。
※すでに売却済みの方はスルーしてください。
「自動車税 廃止」の誤解をまず整理しよう

まず、なぜこれほど「自動車税廃止」という言葉が広まったのか、その背景から整理しましょう。
2023年ごろから、政治家の一部が「自動車税の抜本的な見直し・廃止」を主張するようになりました。維持費の高さが国内の車離れや地方の生活負担につながっているという議論です。このニュースが拡散される中で、「自動車税が廃止される」という情報が一人歩きしてしまいました。
さらに、2026年度の税制改正で「環境性能割が廃止される」という事実が重なり、「自動車税がなくなる」という印象がより強くなってしまった。これが混乱の根本原因です。
自動車専門家 Mr.K「自動車税が廃止される」と聞いてすぐ飛びつく前に、まず「どの税金が廃止されるのか」を確認するのが大事なんですよ。日本の自動車税制は複数の税が絡み合っていて、混同しやすい構造になっています。
自動車税には「種別割」と「環境性能割」の2種類がある
「自動車税」という言葉は、実は2つの異なる税金を指す場合があります。この2つをしっかり区別することが、今回の話を理解するカギです。
| 税金の種類 | 種別割(自動車税・軽自動車税) | 環境性能割 |
| 課税タイミング | 毎年(5月) | 取得時(購入時)のみ |
| 税率の根拠 | 排気量・車種 | 燃費性能(環境性能) |
| 税率の目安 | 軽自動車:10,800円/普通車:数万円〜 | 0〜3%(取得価額に対して) |
| 2026年以降 | 廃止されない(継続) | 2026年3月31日で廃止 |
表を見ると一目瞭然です。「毎年払う種別割」と「買う時だけかかる環境性能割」——これは全くの別物です。
車購入検討者え、じゃあ毎年払う自動車税はなくならないんですか?
自動車専門家 Mr.Kそうなんです。毎年5月に払う「種別割」はなくなりません。廃止されるのはあくまで「取得時にかかる環境性能割」のみです。ここが最大の誤解ポイントです。
2026年3月31日に廃止されるのは「環境性能割」だけ
改めて事実を確認しましょう。
- 自動車税・軽自動車税の環境性能割は2026年3月31日をもって廃止
- 2026年4月1日以降に取得(購入)した車には環境性能割がかからない
- 毎年払う種別割(いわゆる自動車税)は廃止されない
- 13年超の重課制度も、環境性能割の廃止とは別の話
「廃止されるもの」と「廃止されないもの」を明確に分けて理解することが、今回の税制改正を正しく読み解くうえで最も大切なポイントです。
そもそも「環境性能割」って何?廃止前におさらい

「環境性能割」という言葉自体、あまり聞き慣れない方も多いと思います。これはそれほど古い税金ではなく、実は2019年10月に誕生したばかりの制度なのです。
2019年10月、消費税が8%から10%に引き上げられた際、「自動車取得税」が廃止されました。その代わりに新設されたのが「環境性能割」です。車の燃費性能(環境性能)に応じて取得コストが変わる仕組みを取り入れることで、エコカーの普及を後押しする意図がありました。
初心者ユーザー環境性能割って、消費税みたいなものですか?
自動車専門家 Mr.K消費税とは別物です。環境性能割は「車を取得した時にだけ」かかる税金です。取得価額(購入価格から重複課税分を控除した額)に税率をかけて計算します。消費税を払いながら、さらにこちらも払う必要があったわけです。
燃費性能に応じて購入時にかかる税金の仕組み
環境性能割の税率は、その車の燃費性能によって4段階に分かれています。
| 燃費性能の区分 | 対象車の例 | 税率(乗用車・自家用) |
| 非課税 | EV・PHV・燃費基準+40%達成車など | 0% |
| 1% | 燃費基準+20%達成車(エコカー減税対象) | 1% |
| 2% | 燃費基準達成車(標準的なガソリン車) | 2% |
| 3% | 燃費基準非達成車(古い車・燃費の悪い車) | 3% |
たとえば、購入価格200万円のガソリン車(税率2%の場合)なら、環境性能割は約4万円。購入価格300万円なら約6万円。取得時の「見えにくいコスト」として上乗せされていたわけです。
なお、中古車を購入する際も環境性能割の対象です。新車だけでなく中古車を買う方も、廃止の恩恵を受けられます。
環境性能割の正確な計算方法(もっと詳しく)
環境性能割の計算は「取得価額×税率」が基本です。取得価額は、購入価格から一定の控除額(消費税相当分など)を差し引いた額が基準になります。新車の場合は「車両本体価格の90%相当」が取得価額の目安とされています(メーカー希望小売価格ベース)。中古車の場合は残存価値(中古車の課税標準基準額)に基づいて計算されます。詳細は都道府県税事務所または購入ディーラーに確認することをおすすめします。
廃止後(2026年4月以降)、購入コストはどう変わる?
結論から言います。2026年4月1日以降に車を取得(購入)した場合、環境性能割の負担がゼロになります。
具体的にどれくらいのコスト削減になるか、計算例で見てみましょう。
- 購入価格200万円・税率2%の場合 → 約4万円の節約
- 購入価格300万円・税率2%の場合 → 約6万円の節約
- 購入価格400万円・税率3%の場合 → 約12万円の節約
- EV・PHV(元々非課税)の場合 → 変化なし(すでに0%)
「数万円」と聞くと小さく感じるかもしれませんが、消費税・重量税・車両本体価格の値引き交渉と合わせて考えると、購入コスト全体への影響は決して小さくありません。
ただし、大切なのは「廃止されるのは取得時の環境性能割だけ」という点です。消費税・自動車重量税・毎年の種別割は引き続き課税されます。「買った後の維持費は何も変わらない」という認識は持っておきましょう。
「毎年払う自動車税(種別割)」は廃止されない

そう感じるのは普通のことです。
ただ、自分の車の相場を知らないままディーラーに任せてしまうのは、少しもったいないかもしれません。
結果的に、先に知っておいて本当に助かりました。
売るかどうかは後でOK。
まずは【無料・1分】で相場だけチェックしてみてください。
※不要な場合は「今回は見送ります」と丁寧に伝えれば問題ありません。
ここが、多くの人が最も知りたかった部分ではないでしょうか。
「毎年5月に届く自動車税の納付書がなくなる」——そんな未来は、少なくとも2026年の税制改正では実現しません。
種別割(自動車税・軽自動車税の種別割)は、所有しているだけで毎年課税される税金であり、廃止の議論は政治的に続いているものの、制度として決まっている廃止スケジュールは現時点ではありません。
種別割は今後も毎年課税が続く
念のため、種別割(自動車税)の税額をおさらいしておきましょう。
| 排気量 | 自動車税(種別割)年額 |
| 軽自動車(自家用) | 10,800円 |
| 1,000cc以下 | 25,000円 |
| 1,001〜1,500cc | 30,500円 |
| 1,501〜2,000cc | 36,000円 |
| 2,001〜2,500cc | 43,500円 |
| 2,501〜3,000cc | 50,000円 |
| 3,001〜3,500cc | 57,000円 |
| 3,501〜4,000cc | 65,500円 |
| 4,001〜4,500cc | 75,500円 |
| 4,501〜6,000cc | 87,000円 |
| 6,001cc以上 | 111,000円 |
この税額は、2026年以降も変わりません。「2026年4月以降に車を買えば毎年の税金が減る」というわけではないのです。
自動車専門家 Mr.K「維持費は必ずチェックしてください」というのが私の口癖ですが、今回の廃止はあくまで「購入時の一時的な税負担が軽くなる」という話です。毎年の維持費については、これまで通りしっかりと試算しておくことが大切です。
「13年超の重課制度」は環境性能割の廃止とは別の話
もう一つ、絶対に混同してほしくないポイントがあります。それが「13年超の重課制度」です。
初年度登録から13年を超えた車(ガソリン・LPG車)は、自動車税(種別割)および自動車重量税に重課(約15%の増税)が適用されます。これは、古い車は燃費性能が低く環境負荷が高いという理由から設けられた制度です。
「廃止のニュースを聞いて、重課もなくなるかと思った」という声は多いのですが、13年超の重課は環境性能割の廃止とは全く別の制度です。環境性能割が廃止されても、重課制度はなくなりません。
- 環境性能割:2026年3月31日廃止(取得時のみかかる税金)
- 13年超重課:廃止されない(毎年の種別割・重量税に上乗せ)
13年超の車を持っていて重課の負担を感じているなら、乗り換えが実質的な解決策になります。古い車を手放すタイミングを考えている方は、まず愛車の現在の買取相場を確認してみてください。カービューなら複数の買取業者に一括で査定依頼ができて、手間なく相場が把握できます。
なお、廃車や長年乗った古い車の処分を検討している方には、カーネクストが年式・走行距離を問わず買取に対応しており、便利です。
2026年4月以降に車を買うと何がお得になるの?

制度の話が続きましたが、ここからは「では自分はどう動けばいいのか」という実践的な話に移ります。
2026年4月以降に車を取得する場合、環境性能割がゼロになります。これは「取得コストが下がる」という点では確かにメリットです。ただし、全員に等しく大きなメリットがあるわけではありません。
取得コストが下がる具体的なケース
廃止の恩恵が大きいのは、環境性能割の税率が高い車を買う予定の方です。
- 恩恵が大きい:税率2〜3%のガソリン車(燃費基準達成・非達成の普通車)を購入予定の方。購入価格が高いほど節約額が大きくなる
- 恩恵が中程度:税率1%の燃費基準+20%達成車(エコカー減税対象車)を買う予定の方
- 恩恵なし:EV・PHV(元々非課税)を買う予定の方。廃止前後で税負担は変わらない
「今買うべきか、4月以降まで待つべきか」の判断基準
「では4月以降まで待つべきか」——これが多くの方が知りたい部分ですよね。冷静に数字で見てみましょう。
まず前提として、環境性能割の廃止で節約できるのは「取得コストの数万円」です。一方で、車の購入タイミングを数ヶ月ずらすことで変わる要素は他にもあります。
人気車種は納期が数ヶ月〜1年以上かかる場合があります。4月以降に注文しても、実際の納車が数ヶ月後になるなら、いま注文して4月以降に納車されるケースもあります。ディーラーで現在の納期を確認しましょう。
決算期(3月・9月)は値引きが大きくなりやすい時期です。3月決算で大きな値引きを得た場合、環境性能割の節約分と比較してどちらが得かを計算するのが賢明です。
乗り換えの場合は、今乗っている車の売却タイミングも重要です。車の査定相場は常に動いています。まず現在の買取相場を把握しておくことで、「いつ売って、いつ買うか」の最適なタイミングが見えてきます。
「ここが意外と盲点なんですよ」——環境性能割の廃止に気を取られて、値引き交渉や売却タイミングを見逃す方が少なくありません。購入コストの最適化は「税金だけ」で完結しません。トータルの数字で判断することが大切です。
2026年以降の中古車も含めた購入候補を探すなら、カーセンサーや車選びドットコムで在庫と価格を比較してみることをおすすめします。
自動車税まわりの疑問をQ&Aで解決

ここまでの内容を踏まえて、よくある疑問をQ&A形式で整理します。
- 2026年に自動車税は廃止されますか?
-
毎年払う「種別割(自動車税)」は廃止されません。廃止されるのは、車を取得(購入)する時だけかかる「環境性能割」のみです。2026年3月31日をもって環境性能割は廃止となり、2026年4月1日以降の取得分には環境性能割がかかりません。
- 環境性能割の廃止はいつから適用されますか?
-
2026年4月1日以降に取得(購入)した車から適用外になります。2026年3月31日以前に取得した車には、これまで通り環境性能割が課税されます。
- 古い車(13年超)の重課もなくなりますか?
-
なくなりません。13年超の重課は種別割・重量税に適用される別の制度です。環境性能割の廃止とは無関係です。重課を解消したい場合は、新しい車への乗り換えが有効な対策になります。
- 軽自動車の税金も変わりますか?
-
軽自動車も環境性能割の課税対象でしたので、廃止後は取得時の負担が軽くなります。ただし、毎年払う軽自動車税(種別割:自家用10,800円)はなくなりません。
- 高市氏が自動車税廃止を主張しているが、本当に全廃されるの?
-
毎年払う自動車税(種別割)の廃止を求める政治的な議論は存在します。ただし、2026年3月31日に廃止が決まっているのは「環境性能割」のみです。種別割の廃止は現時点で制度として決まっていません。政治的な動向は引き続き注視する必要がありますが、現時点では「毎年の自動車税がなくなる」という前提で行動するのは早計です。
- 自動車重量税も廃止されますか?
-
自動車重量税は廃止されません。車検時に支払う国税で、車両重量に応じて課税されます。今回の改正は環境性能割(地方税)のみが対象です。
まとめ|「廃止」の言葉に惑わされず、正しく判断しよう

「自動車税 廃止」で検索してここまで読み進めてくれた方は、きっとこの複雑な税制に向き合う真面目なカーオーナーだと思います。
最後に、この記事の要点を整理しておきましょう。
- 廃止されるのは「環境性能割」のみ。2026年3月31日で廃止、4月1日以降の取得分から適用外になる
- 毎年払う「種別割(自動車税)」は廃止されない。引き続き毎年課税される
- 「13年超の重課」は別制度。環境性能割の廃止とは無関係で、重課もなくならない
- 2026年4月以降の購入で取得コストが数万円下がる可能性がある。ただし節約額は購入価格・税率による
- 購入タイミングは環境性能割の節約額だけで判断しない。値引き・在庫・売却タイミングも含めたトータルで考えること
「車は感情だけで買うと後悔します」——私Mr.Kがよく言う言葉ですが、税制改正についても同じです。「廃止」という言葉だけで判断せず、何が変わって何が変わらないのかを正確に理解したうえで、自分のカーライフに合った判断をしてください。
乗り換えを検討している方は、まず愛車の現在の査定相場を把握することからはじめるのがおすすめです。カービューで無料一括査定を試してみてください。売る義務は一切なく、相場の把握だけでも十分な価値があります。
また、自動車税に関連するテーマについては、以下の関連記事もあわせてご覧ください。
車の購入を検討している方は、自動車税の仕組みも知っておくと判断がしやすくなります。
特に話題になっている「13年超の自動車税は本当に廃止されるのか?」については、最新の税制動向を以下の記事で詳しく解説しています。


自動車専門家 Mr.K「維持費は必ずチェックしてください」——これは変わらない私のスタンスです。税制が変わっても変わらなくても、冷静に数字で判断することが、後悔しないカーライフへの近道です。
査定は無料ですが、サービスによっては複数社とやり取りが発生します。
手間をかけたくない方、まずは相場確認だけしたい方、高く売りたい方。
目的に合わせて、無理のない方法を選んでください。
※「今回は見送ります。今後の連絡は不要です」とはっきり伝えれば問題ありません。
※すでに売却済みの方はスルーしてください。
