ご家族から自動車を相続されたとき、多くの方が最初に戸惑うのが「名義変更の手続き」ではないでしょうか。車検証に書かれた所有者の名前、複数の相続人、地域ごとに異なる書類……。普段の生活では触れることのない言葉が並び、何から始めればよいのか分からなくなってしまうのも当然のことだと思います。
本記事では、自動車を相続したときに必要となる書類と手続きの流れを、普通自動車と軽自動車それぞれに分けて整理します。さらに、ローン会社名義の場合の注意点や、相続した車を売却・廃車にする場合の手順まで、順を追って丁寧に解説いたします。
| 項目 | 費用目安 |
| 移転登録手数料 | 500円 |
| 車庫証明書取得費用 | 2,500〜2,800円程度(地域差あり) |
| ナンバープレート代(変更時) | 1,500〜2,000円程度 |
| 戸籍謄本・印鑑証明書取得費 | 1通あたり300〜750円程度 |
| 行政書士に依頼する場合の代行費用 | 10,000〜30,000円程度 |
自動車専門家 Mr.Kはじめまして、Mr.Kです。今回は「自動車の相続名義変更」というやや手続きの多いテーマですが、ひとつずつ確認していけば必ず整理できますので、落ち着いて読み進めてみてください。
この記事でわかること!
- 自動車を相続したときの名義変更に必要な書類の全体像
- 普通自動車と軽自動車それぞれの必要書類チェックリスト
- 相続した車を売却・廃車にする場合の手順
- ローン会社・ディーラー名義の場合の注意点
やることはたった一つ。売る前に、自分の車の"いまの買取相場"を知っておくこと。
これだけで、ディーラーとの交渉でも主導権を握れます。
売却するかは相場を見てから決めればOK。無料・最短1分で完了します。
※すでに売却済みの方はスルーしてください。

自動車を相続したら、まず「車検証の所有者欄」を確認しよう

相続した自動車の名義変更を進めるうえで、最初に行っていただきたいのが「車検証(自動車検査証)の確認」です。なかでも特に重要なのが「所有者」の欄です。ここに記載されている名前によって、その後の手続きが大きく変わってきます。
2023年1月からは車検証が電子化され、ICタグ付きのA6サイズに変更されています。電子車検証の場合、所有者などの詳細情報は専用アプリ「車検証閲覧アプリ」やQRコード読み取りで確認する形になります。お手元の車検証が紙か電子かによって、確認方法を変えていただくとスムーズです。
初心者ユーザー父の車を相続したのですが、車検証の所有者の欄を見たら、父ではなくディーラーの名前が書いてありました。これは普通のことなのでしょうか?
自動車専門家 Mr.Kはい、ローンで購入された車では珍しくありません。ローン完済までは販売店や信販会社が所有者として登録されているケースが多いのです。この場合は通常の相続手続きとは別の手順が必要になりますので、後ほど詳しくご説明します。
車検証の「所有者」と「使用者」の違いとは
車検証には「所有者」と「使用者」という2つの欄があります。一見似ているようで、法律上の意味合いはまったく異なります。
- 所有者:その車を法律上「持っている」人。売却や廃車などの最終的な処分権限を持つ。
- 使用者:実際にその車を運転・管理している人。車庫証明や自賠責保険などに紐づく。
相続の対象になるのは、原則として「所有者」の欄に記載されている方の権利です。所有者欄が故人の名前であれば通常の相続名義変更を、ローン会社やディーラーの名前であれば別の手続きを進める必要があります。
なお、相続する車をすぐに運転する予定がある場合は、自動車保険(任意保険)の名義や被保険者の変更も忘れずに行ってください。事故の際に補償が受けられないリスクを避けるためです。
普通自動車の相続名義変更に必要な書類と手続き先
その気持ち、よくわかります。実際、私も最初はまったく同じ不安がありました。
ただ、"自分の車がいくらなのか"を知らないままディーラーに行くのは、値札を見ずに家電を買うようなものです。
相場を知っているだけで、商談の空気はまるで変わります。
私自身、事前に相場を調べていたおかげで下取り提示額から20万円以上アップした経験があります。
査定したからといって必ず売る必要はありません。
「相場だけ知りたい」でまったく問題ないので、まずは気軽にチェックしてみてください。
※しつこい営業が不安な方は、査定申込時に「メール連絡希望」と記載すると電話を減らせます。


普通自動車の相続名義変更(移転登録)は、ナンバープレートを管轄する運輸支局または自動車検査登録事務所で行います。お住まいの地域ではなく、車のナンバーを管轄する事務所が窓口になりますのでご注意ください。
必要書類は、相続人が1人か複数かによって変わります。それぞれ整理してみましょう。
相続人が1人の場合の必要書類チェックリスト
相続人が1人だけの場合、または複数の相続人のうち1人が代表として車を引き継ぐ場合の基本書類は以下のとおりです。
- 自動車検査証(車検証)の原本
- 戸籍謄本(または法定相続情報一覧図の写し)——被相続人の死亡と相続人全員が確認できるもの
- 遺産分割協議書(相続人が複数いる場合)または遺産分割協議成立申立書
- 新所有者(相続人)の印鑑証明書(発行から3か月以内)
- 新所有者の実印を押した申請書(OCRシート第1号様式)
- 自動車保管場所証明書(車庫証明書)——使用の本拠地が変わる場合、発行から概ね1か月以内
- 手数料納付書・自動車税申告書
- ナンバープレート(管轄が変わる場合)
戸籍謄本については、出生から死亡までの連続した戸籍が必要になることが一般的です。役所での収集には時間がかかる場合があるため、早めに準備を始めることをお勧めします。法務局で取得できる「法定相続情報一覧図の写し」を活用すると、複数の手続きで戸籍の束を持ち回らずに済み、効率的です。
相続人が複数いる場合に必要な追加書類
相続人が複数いる場合は、誰がその車を引き継ぐかを相続人全員で合意し、それを書面に残す必要があります。代表的なのが「遺産分割協議書」です。
- 遺産分割協議書(相続人全員の実印を押印したもの)
- 相続人全員の印鑑証明書(発行から3か月以内)
- 相続人全員が確認できる戸籍謄本一式または法定相続情報一覧図の写し
なお、車の査定額が100万円以下の場合は、簡便な「遺産分割協議成立申立書」を使うことができます。これは新所有者となる相続人1人の署名・押印で済むため、書類の取りまとめが大幅に楽になります。査定額の証明として、専門業者の査定書を添付するのが一般的です。
車購入検討者遺産分割協議書って、自分たちで作っても大丈夫なのでしょうか?それとも専門家に頼んだほうが良いのですか?
自動車専門家 Mr.K車だけの分割協議書であれば、運輸支局のウェブサイトに雛形がありますので、ご自身でも作成できます。ただし、不動産や預貯金など他の遺産も含めて分割協議を行う場合は、内容が複雑になりますので、司法書士や行政書士などの専門家にご相談されることをお勧めします。
申請手数料・その他の費用目安
普通自動車の相続名義変更にかかる費用の目安は、おおむね以下のとおりです。地域や状況により若干前後しますので、参考としてご覧ください。
ご自身で手続きを進められる場合は数千円程度で済みますが、平日に運輸支局へ出向く時間が取れない方や、遠方の管轄を持つ方は、行政書士に依頼する選択肢もあります。
軽自動車の相続名義変更に必要な書類と手続き先

軽自動車の場合、手続き先は軽自動車検査協会になります。普通自動車と異なる点が多く、必要書類もシンプルです。これは軽自動車の登録制度が「届出制」であるためで、相続そのものを証明する書類の提出義務がやや軽くなっています。
軽自動車の必要書類チェックリスト
- 自動車検査証(車検証)の原本
- 新所有者の住民票または印鑑証明書(発行から3か月以内、いずれか1点)
- 自動車検査証記入申請書(軽第1号様式)
- 軽自動車税(種別割)申告書
- 新所有者の認印
- ナンバープレート(管轄が変わる場合のみ)
- 旧所有者(被相続人)の死亡が確認できる書類(戸籍謄本の写しなど、地域により必要)
軽自動車の場合、手数料は無料(0円)で名義変更ができます。ただし、車庫証明が必要な地域(主に都市部)では、別途車庫の届出が必要になります。
軽自動車は印鑑証明書が不要になる場合がある
軽自動車の名義変更で大きな特徴のひとつが、印鑑証明書が必須ではないという点です。新所有者の住所を確認できる書類(住民票)があれば、印鑑証明書の代わりに利用できます。実印ではなく認印でも手続きが可能なため、書類準備のハードルが低くなっています。
ただし、軽自動車検査協会の窓口や地域によって運用が異なる場合があります。特に旧所有者の死亡を証明する書類の扱いは、事務所によって判断が分かれることもありますので、お出かけ前に管轄の軽自動車検査協会に電話で確認されることを強くお勧めします。
自動車専門家 Mr.K軽自動車は「届出制」、普通自動車は「登録制」と覚えていただくと、書類の量の違いがイメージしやすいと思います。同じ相続でも、車種で必要なものがこれだけ変わってきます。
普通自動車と軽自動車の必要書類を一覧で比較する

ここまで解説してきた内容を、視覚的にわかりやすい形で整理しました。お手元の車がどちらに当てはまるかを確認しながら、必要書類を一つずつチェックしていただければと思います。
| 項目 | 普通自動車 | 軽自動車 |
| 手続き窓口 | 運輸支局・自動車検査登録事務所 | 軽自動車検査協会 |
| 車検証 | 必要 | 必要 |
| 戸籍謄本(被相続人の死亡確認) | 必要 | 地域により必要 |
| 遺産分割協議書 | 相続人複数なら必要 | 原則不要 |
| 印鑑証明書 | 新所有者の分が必要 | 住民票で代替可 |
| 実印 | 必要 | 認印でOK |
| 車庫証明書 | 原則必要 | 地域により必要 |
| 申請書 | OCRシート第1号様式 | 軽第1号様式 |
| 手数料 | 500円 | 無料 |
| 申請者 | 新所有者または代理人 | 新所有者または代理人 |
このように、普通自動車と軽自動車では必要書類の重さがかなり違います。軽自動車は比較的シンプルですが、普通自動車は被相続人の戸籍関係書類を揃える時間がボトルネックになりやすい点を意識しておかれるとよいでしょう。
相続名義変更の手続きの流れ(ステップ解説)

続いて、実際の手続きの流れを5つのステップに分けてご紹介します。順を追って確認していただければ、全体の見通しが立てやすくなるはずです。
最初に車検証の「所有者」欄を確認します。被相続人(亡くなられた方)の名前であれば、通常の相続名義変更を進めます。ローン会社やディーラー名義であれば、後述する別ルートの手続きとなります。電子車検証の場合は専用アプリで内容を確認してください。
誰が車を引き継ぐのかを、相続人全員で話し合います。1人が単独で引き継ぐのか、共有名義にするのかを決め、必要に応じて遺産分割協議書を作成します。車の査定額が100万円以下であれば、簡便な「遺産分割協議成立申立書」を使う選択肢もあります。
戸籍謄本、印鑑証明書、住民票、車庫証明書などを揃えます。戸籍関係は時間がかかるため、最初に役所へ請求しておくと効率的です。法定相続情報一覧図の写しを法務局で取得しておくと、後の各種手続きでも使えて便利です。
必要書類を持って、管轄の窓口に行きます。窓口では申請書の記入や手数料の納付などがありますが、案内表示が出ていますので順番に進めれば問題ありません。平日の昼間しか開いていない点には注意が必要です。
新しい車検証が交付されたら、自動車保険(任意保険)の名義変更、自賠責保険の名義変更、ETCカードの登録変更などを順次行います。これらを忘れると事故時の補償や日常利用に支障が出る場合があります。
地域や個別の事情により書類が追加で求められるケースもあります。手続き当日に書類不足で出直しになることを避けるためにも、事前に管轄窓口へ電話確認をしていただくのが確実です。
ローン会社・ディーラー名義の車を相続する場合の注意点

車検証の所有者欄に、被相続人ではなくローン会社やディーラーの名前が記載されている場合、相続による移転登録の前に「所有権留保の解除」という手続きが必要になります。これはローンで購入された車によく見られるケースです。
- ローン残債を完済する
- 団体信用生命保険などにより、相続発生時にローンが消滅した
- 新たに相続人が引き継ぎ、ローン会社との契約変更を行う
まずはローン会社・販売店に連絡し、ローンの残債を確認することから始めましょう。残債がある場合、相続人が引き継ぐのか、保険等で清算されるのかによって対応が変わってきます。
ローン会社・販売店からは、所有権留保解除に必要な「印鑑証明書」「委任状」「譲渡証明書」などが発行されます。これらの書類は会社ごとに様式が異なるため、必ず先方の指示に従って準備してください。
初心者ユーザーもしローンの残債が残っていて、その車を手放したい場合はどうすればいいのでしょうか?
自動車専門家 Mr.Kその場合は、車の売却代金でローンを一括返済する方法が一般的です。買取業者によっては残債の清算ごと対応してくれる場合もありますので、まずは複数社で査定額を確認してみるのが現実的な選択肢になります。
なお、ローンの相続そのものは法律上「マイナスの財産」として相続放棄の対象にもなり得ます。残債が大きく、車の価値より負担が大きい場合は、相続そのものをどう扱うかを含めて、税理士や弁護士などの専門家にご相談いただくのが安心です。
相続した車を売却する場合の手続きの流れ

相続した車をご自身では使わず、売却を選ばれる方も多くいらっしゃいます。「思い出のある車を手放すのは寂しい」というお気持ちは当然のものですが、使われない車は維持費・税金・保険料などのコストがかかり続けます。早めに方針を決めることが、結果的に故人の遺産を守ることにもつながります。
売却を選ばれる場合、原則として名義変更を済ませてから売却するのが基本です。ただし、買取業者によっては「相続による移転と売却(移転抹消)を同時に進める」サービスを提供しているところもあります。
まずは現在の車の価値を知ることから始めましょう。1社だけでは適正な相場が見えづらいため、一括査定サービスを使って複数社の見積もりを取るのが効率的です。
売却によって得られる金額は相続財産の一部となります。誰が売却するのか、得た金額をどう分けるのかを相続人全員で確認しておくと、後のトラブルを避けられます。
遺産分割協議書、戸籍謄本、印鑑証明書などを揃え、買取業者の指示に従って手続きを進めます。多くの業者は名義変更を代行してくれます。
査定の段階では費用は発生しませんので、「売るかどうかは決めていないけれど、現在の価値を知っておきたい」という方も気軽に利用できます。複数業者を比較できる一括査定サービスは下記から確認できます。
名義変更が済んでいない状態で査定だけ受けることも可能ですが、最終的な契約・引き渡しの段階では名義の整理が必要になります。査定額を参考にしながら、家族で方針を整理していくとよいでしょう。
相続した車を廃車(永久抹消登録)にする場合の手続き

長年使われずに動かなくなった車、車検が切れて公道を走れない車、損傷や経年劣化で売却が難しい車などを相続した場合、廃車という選択肢もあります。廃車とは、車を解体し登録上も抹消する手続きで、税金や保険の支払いも停止できます。
- 永久抹消登録:解体して登録を抹消する。再登録はできない。
- 一時抹消登録:車は残しつつ登録だけ一時的に止める。再登録可能。
廃車の場合も、原則としていったん名義変更(または相続による移転)を行ったうえで永久抹消登録を進めます。ただし、廃車専門の業者では「相続による移転」と「永久抹消登録」を同時に代行してくれるサービスがあり、必要書類が一気に整理できる点で便利です。
不動車・事故車・10年以上前の古い車・走行距離の長い車など、一般の買取業者では値段がつきにくい車でも、廃車専門業者であれば0円以上で引き取ってもらえるケースが多くあります。
カーネクスト(不動車・廃車対応・全国対応の引き取りサービス)
廃車によって、未経過分の自動車税・自賠責保険料が還付される場合もあります。手続き完了後は還付の有無や金額についても確認しておくと、想定外の戻りがあるかもしれません。
自動車専門家 Mr.K「動かない車を相続したけれど、自分には扱えない」という方は、廃車専門業者に相談されるのが現実的です。引き取り・運搬・書類代行までセットになっていることが多く、ご自身で運輸支局に出向く必要がない場合もあります。
高級車・輸入車を相続した場合に気をつけたい3つのポイント

ここからはPremium Cars Lifeとしての視点で、高級車や輸入車を相続された方に向けたお話をさせてください。同じ「車の相続」であっても、車両価値の高い車には特有の注意点があります。
①名義変更の遅れで車の価値が下がるリスク
輸入車や高級車は、新しい年式であるほど高い価値を持ちます。逆に言えば、時間が経つほど価値が下がっていくということでもあります。相続によって名義変更が滞ったまま数か月、半年と経過すると、その間に査定額が大きく下がる可能性があります。
また、名義変更をしないまま放置していると、その車は売却も廃車もできない状態が続きます。固定資産税ではないものの、自動車税(種別割)は毎年4月時点の所有者(名義人)に課税されます。被相続人名義のまま放置しても、納税通知は届き続けるため、滞納のリスクもあります。
車購入検討者父が大切にしていた輸入車を相続したのですが、しばらくは決められなくて……。半年ぐらいで査定額って大きく変わるものなのでしょうか?
自動車専門家 Mr.K車種にもよりますが、人気の輸入車であっても半年で数十万円単位で動くことは珍しくありません。特に年式の境目(例えば登録から3年・5年・7年)を超えるタイミングでは、査定額が一段下がることが多いです。
②売却するなら「名義変更前」に査定だけでも取っておく
売却するかどうかが未定であっても、相続発生から早い段階で「現在の査定額」を確認しておくことを強くお勧めします。これは、現実的な選択肢を整理するための基準値を得るためです。
- 査定額が高い → 売却・名義変更・保有のいずれを選ぶか冷静に検討できる
- 査定額が予想より低い → 保有して大切に乗り続ける選択もしやすい
- 遺産分割の基準値 → 他の相続人との話し合いで根拠ある数字を提示できる
査定額の数字は、相続人同士の話し合いで「現実的にいくらの財産なのか」を共有するうえでも役立ちます。「思い出があるから手放したくない」という気持ちと「現実的な財産としての価値」を分けて考えるための、客観的な材料になるのです。
③保有するなら維持費・保険・保管場所を早期に確認する
相続した高級車をご自身で乗り続けるという選択も、もちろん素晴らしい判断です。ただし、その場合は早めに「年間の維持費」を把握しておくことを強くお勧めします。
| 項目 | 確認ポイント |
| 自動車税(種別割) | 排気量によって決まる。3,000cc超は5万円以上の年も。 |
| 自賠責保険・任意保険 | 名義変更・等級引き継ぎが可能か事前確認 |
| 車検費用 | 輸入車は国産車より割高。10〜30万円かかる場合も。 |
| 消耗品・整備費 | 正規ディーラー整備か専門工場かで費用差大 |
| 保管場所 | 屋外駐車場ではボディの劣化が早まる場合あり |
保険については、被相続人が長年積み上げた等級を引き継げる場合があります。等級が高ければ保険料負担が大きく軽減されるため、保険会社への確認は早めに行ってください。配偶者・同居の親族など、引き継げる条件は会社や契約により異なります。
自動車専門家 Mr.K「気持ち」と「数字」のバランスを取ることが、結果的に故人の残してくれた車を大切に扱うことにつながります。Premium Cars Lifeでは、車との向き合い方を冷静に整理することを大切にしています。
自動車相続の名義変更に必要な書類を完全整理についてよくある質問(Q&A)
- 相続による名義変更にはいつまでに行えばよいですか?
-
道路運送車両法では、所有者が変わった場合は15日以内に変更登録を行うこととされています。ただし相続の場合、現実には書類収集に時間がかかるため、すぐの対応は難しいケースが多いのが実情です。落ち着いたタイミングで、できるだけ早めに手続きを進めるのが望ましいでしょう。長期間放置すると過料の対象となる可能性もあります。
- 遺言書がある場合は手続きが変わりますか?
-
遺言書がある場合は、遺産分割協議書の代わりに遺言書(または検認済証明書)を使う形になります。公正証書遺言以外の自筆証書遺言は家庭裁判所での検認が必要になることがあります。詳しい扱いは、相続全体の整理を行う司法書士などの専門家にご相談されると確実です。
- 相続放棄をした場合、車はどうなりますか?
-
相続放棄をすると、その方ははじめから相続人ではなかったとして扱われます。車を含むすべての遺産(プラスもマイナスも)を相続しなくなりますので、名義変更を行う立場でもなくなります。他の相続人や次順位の相続人が引き継ぐことになります。相続放棄には期限(原則3か月)があるため、検討中の方はお早めに専門家にご相談ください。
- 名義変更前でも車に乗っても大丈夫ですか?
-
緊急時の運転までは制限されませんが、名義変更が完了していない状態では自動車保険(任意保険)の補償が受けられない可能性があります。事故時のリスクを考えると、名義変更と保険の名義切り替えが済むまでは運転を控えるか、保険会社に相談して暫定的な対応を取るのが安全です。
- 手続きを行政書士に依頼するとどれくらい費用がかかりますか?
-
事務所や地域により幅がありますが、相続による移転登録の代行費用は10,000〜30,000円程度が目安です。これに加えて、車庫証明取得や戸籍収集を依頼すると別途費用がかかります。平日に窓口へ行く時間が取れない方、遠方の管轄を持つ方、複数の相続人を取りまとめる必要がある方には、専門家への依頼を選ぶ価値があります。
まとめ——相続した車の名義変更は「一つずつ確認」が基本

ここまで、自動車の相続名義変更について必要書類や手続きの流れを整理してきました。一見すると複雑に思える手続きも、順を追って確認していけば、必ず整理できるものばかりです。
- まず車検証の所有者欄を確認し、本人名義かローン会社名義かを把握する
- 普通自動車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会が手続き先
- 必要書類は車種・相続人の人数・状況によって異なる
- ローン会社名義の場合は所有権留保解除から進める
- 売却・廃車を選ぶ場合は、早めに査定額を確認しておくと判断しやすい
- 地域や個別事情で書類が変わる場合があるため、管轄窓口での最終確認を推奨
相続による名義変更は、悲しみの中で進めなければならない手続きです。一気にすべてを片付けようとせず、まずは車検証の確認、必要書類の整理、と一つずつ進めていただければと思います。
「売却するかどうか決められない」「いまの価値がわからない」という段階であれば、まずは査定額を確認するところから始めてみるのも一つの方法です。査定額という客観的な数字があると、家族との話し合いも進めやすくなります。
なお、本記事の内容は一般的な情報の整理であり、地域や個別の事情によって必要書類や手続きが変わる場合があります。法律・税務の個別判断が必要な場面では、必ず管轄の運輸支局・軽自動車検査協会、または司法書士・行政書士・税理士などの専門家にご相談ください。
自動車専門家 Mr.K大切な方が遺された車は、その方の人生の一部でもあります。手続きに追われる中でも、最後はご家族にとって納得できる形に整えていただけたら——Premium Cars Lifeとして、そう願っています。本記事が、その一助となれば幸いです。
13年超の車に乗っている方や中古車購入を検討中の方は、自動車税の重課制度も要確認です。
「廃止されるのか」「2026年改正で何が変わるのか」は、以下の記事で詳しく整理しています。

毎年5月に届く自動車税は、支払い方法によって手数料やポイント還元に差が出ます。2026年に少しでも損せず支払いたい方は、クレジットカード・スマホ決済・口座振替・コンビニ払いの違いを以下の記事で確認しておきましょう。

「エンジンオイルが手に入りにくい」と聞いて、不安に感じていませんか?
不足の背景やいつまで続くのか、今できる備えをわかりやすく解説します。

だからこそ知っておいてほしいのですが、車の売却価格は「どれだけ情報を持っていたか」で大きく変わります。
同じ車・同じ年式でも、売り方ひとつで数十万円の差が出るのが現実です。
ただ、査定サービスにはそれぞれ特徴があります。
自分の目的に合った方法を選ぶことが、満足いく結果への近道です。
※申込み後に業者から連絡が届く仕組みです。不要な場合は「今回は見送ります。今後の連絡は不要です」と伝えれば問題ありません。
※すでに売却済みの方はスルーしてください。
