ベンツVクラスに興味がある人の中には、「故障が多いのでは?」と心配している方も多いのではないでしょうか。せっかく高級ミニバンを購入しても、頻繁に修理が必要になれば維持費がかさみ、後悔することになりかねません。
結論から言うと、Vクラスの故障率は年式やモデルによって異なり、特定のトラブルが発生しやすい傾向があります。特に電子制御系の不具合や足回りのトラブルが目立つものの、適切なメンテナンスを行えば20万~30万kmの長距離走行も可能な車です。ただし、国産ミニバンと比べると修理費用は高く、維持にはある程度のコストがかかることを覚悟する必要があります。
このページでは、Vクラスの故障が発生しやすい箇所や年式ごとの特徴、維持費の目安、長く乗るためのメンテナンス方法まで詳しく解説します。「Vクラスの寿命はどれくらい?」「維持費は年間どれくらいかかる?」といった疑問を持つ方に向けて、実際のデータをもとに解説するので、購入前の判断材料として参考にしてください。
また、Vクラスとアルファードの違いや、中古市場での評価についても触れていきます。少しの知識を持つだけで、後悔しない選び方ができるはずです。
それでは、Vクラスの故障リスクや維持費のリアルな実態を詳しく見ていきましょう。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
タイトル画像 引用:トヨタ
記事のポイント!
- ベンツVクラスの故障率は年式やモデルごとに異なり、特定のトラブルが発生しやすいこと
- 電子制御系や足回りのトラブルが多く、修理費が高額になりやすいこと
- 適切なメンテナンスを行えば20万~30万kmの長期使用が可能であること
- 維持費や修理費の具体的な金額と、費用を抑える方法があること
ベンツVクラスの故障は本当に多い?実態と対策を徹底解説

ベンツVクラスは高級ミニバンとしての快適性と実用性を兼ね備えているが、電子制御系の不具合やエアサスペンションのトラブルが比較的多い傾向がある。特に、2000年代前半のモデルではエアマスセンサーやイグニッションコイルの故障が頻発し、2015年以降のW447型ではアドブルーの詰まりやEGRバルブの汚れによるパワーダウンが問題視されることが多い。
ただし、近年のモデルではこれらのトラブルが徐々に改善されつつあり、適切なメンテナンスを行えば20万km以上の走行も可能とされる。定期的なオイル交換や電子系のチェックを怠らず、特にディーゼルモデルではDPFの詰まりを防ぐために定期的な高速走行を取り入れることが重要。整備費用は国産車より高めだが、ディーラー以外の輸入車専門店を利用することで維持費を抑えることもできる。
- 故障の頻度は年式で違う?モデル別の特徴
- 一般的な故障箇所とその症状:よくあるトラブル
- ベンツVクラスの寿命は?何キロまで走れるのか
- 適切なメンテナンスで延ばす車両寿命:専門家のアドバイス
- 年間維持費はいくら?詳細な内訳と節約方法
- 突然の故障に備える!修理費用の目安と対策
- 乗り心地は良い?静粛性や快適性の評価
- ベンツVクラスの「うるさい」と言われる理由とは
故障の頻度は年式で違う?モデル別の特徴
ベンツVクラスの故障率は、年式ごとに大きな差があります。特に2000年代前半のモデルは「電子制御系統のトラブル」が多く報告されており、エアマスセンサーやイグニッションコイルの交換が必要になるケースが目立ちます。
✔ 2000年代前半は電子制御系の故障が多発
✔ 2015年以降はディーゼル特有の不具合が増加
✔ 2020年以降は改善傾向もバッテリー劣化に注意
2010年代に入ると、エンジンやサスペンションの耐久性が向上しましたが、「電動スライドドアの故障」や「ナビシステムの不具合」が増加。特に2015年以降のW447型は、クリーンディーゼルエンジンを搭載しており、アドブルー(尿素SCR)の詰まりやEGR(排気再循環装置)の汚れによるパワーダウンが起こりやすい傾向があります。
2020年以降の最新モデルでは、これらの電子系統のトラブルは改善されつつあるものの、「バッテリーの劣化が早い」「エンジンオイル管理がシビア」といった注意点が依然として存在します。
結局のところ、Vクラスの故障リスクは年式が新しくなるほど下がる傾向にあるものの、電子制御の複雑化によって、整備費用は上がる傾向にあります。購入時は年式だけでなく、過去のメンテナンス履歴をしっかり確認することが重要です。
一般的な故障箇所とその症状:よくあるトラブル
Vクラスの故障で特に多いのは、「電子制御系」「エンジン周り」「足回り」の3つです。
✔ ナビやスライドドアの電子系トラブルが多発
✔ ディーゼル車はDPF詰まりで警告灯が点灯しやすい
✔ エアサスは5万km超で劣化し、修理費が高額
電子制御系では、ナビ画面のフリーズ、電動スライドドアの不調、キーの反応遅れなどがよく発生します。特に「ナビがブラックアウトして操作不能になる」という報告は多く、再起動しても復旧しない場合は修理費が10万円以上かかることもあります。
エンジン周りでは、「ラジエーターの水漏れ」「EGRの詰まり」「DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の詰まり」などが発生しやすいです。ディーゼル車は短距離走行が多いとススが溜まりやすく、定期的に高速道路で回転数を上げる「DPF再生運転」をしないとエンジン警告灯が点灯することもあります。
足回りのトラブルでは、「エアサスの故障」「スタビライザーの劣化」に注意が必要です。特にエアサスは5万kmを超えるとヘタリが出やすく、「乗り心地が急に悪くなった」と感じたら交換のサイン。修理費用は片側10万円以上かかることがあるので、長く乗るつもりならサスペンションの状態は定期的にチェックしましょう。
Vクラスは高級ミニバンとしての快適性が魅力ですが、機械的なトラブルよりも電子系のトラブルが多い点が特徴です。定期的な点検と早めの対応が、修理費を抑えるカギになります。
ベンツVクラスの寿命は?何キロまで走れるのか
ベンツVクラスの寿命は適切なメンテナンス次第ですが、一般的に20万~30万kmは十分に走れる車です。特にディーゼルモデル(V220d・V300d)は耐久性が高く、エンジン本体は30万km以上走行しても問題ないケースが多いです。
✔ Vクラスは20万~30万kmの走行が可能
✔ 10万km超でセンサー系の故障が増加
✔ エアサスは10万km超で劣化し修理費が高額
ただし、電子制御が多用されているため、10万kmを超えたあたりからセンサー系の故障が目立ち始めます。エンジン警告灯が頻繁に点灯する原因として、EGRバルブの詰まりやDPF(ディーゼル微粒子フィルター)の劣化が挙げられます。これを放置すると燃費が悪化し、最悪の場合、エンジンの出力制限がかかることもあります。
また、足回りの耐久性にも注意が必要です。エアサス搭載モデルは10万kmを超えるとエアバッグの劣化が進み、交換費用は片側10万円以上になることもあります。エアサスの不具合が発生すると車高が下がり、乗り心地も大きく損なわれるため、定期的な点検が重要です。
Vクラスはメンテナンスを怠らなければ20年以上の長期使用も可能な車ですが、修理コストが高いため、適切な管理が長寿命のカギになります。
適切なメンテナンスで延ばす車両寿命:専門家のアドバイス
Vクラスを長く乗るためには、エンジン・電子系統・足回りの3つを重点的にメンテナンスすることが大切です。
✔ エンジン寿命を延ばすには1万kmごとにオイル交換
✔ バッテリーは5年ごと、センサー類は定期清掃が必要
✔ エアサスは車高が下がる前に点検・交換が重要
まず、エンジンの寿命を延ばすためには、オイル交換を1万kmまたは1年ごとに実施することが基本です。特にディーゼルモデルは低回転走行が多いとDPF(ディーゼル微粒子フィルター)が詰まりやすく、定期的に高回転での走行を行うことが必要です。
電子系統に関しては、バッテリーやセンサーの劣化が故障の原因になりやすいため、5年に一度はバッテリーを交換し、エアマスセンサーやEGRバルブの清掃を定期的に実施するとトラブルを防ぎやすくなります。
足回りのメンテナンスでは、5万kmを超えたらショックアブソーバーとスタビライザーリンクの点検を推奨します。特にエアサス搭載車は、車高が下がる前にエアバッグの状態を確認し、異常があれば早めに交換することで修理コストを抑えられます。
これらを定期的にチェックしながら乗ることで、Vクラスは20年以上・30万km以上の走行も可能な耐久性を発揮します。長く乗るなら、早めのメンテナンスが結果的に修理費を抑えるポイントになります。
年間維持費はいくら?詳細な内訳と節約方法
ベンツVクラスの年間維持費は、平均で40万~70万円ほどかかります。国産ミニバンと比べて高めですが、どの部分に費用がかかるのかを把握しておくと、節約のポイントが見えてきます。
✔ 年間維持費は40万~70万円と高め
✔ 車検費用はディーラーで20万~30万円かかる
✔ 専門整備工場を利用すれば維持費を節約可能
まず、自動車税は約49,500円(V220dの場合)で、これは国産ミニバンと大きな差はありません。しかし、車検費用はディーラーで受けると20万~30万円ほどかかることがあり、国産車の倍以上になるケースもあります。これは輸入車特有の部品代や、整備工賃の高さが影響しています。
燃料費については、Vクラスの実燃費は約10~13km/L。ディーゼルなのでハイオク車よりは経済的ですが、それでも年間1万km走ると燃料費は約15万~18万円かかります。また、**エンジンオイル交換(約2万円)、ブレーキパッド交換(約6万円)、タイヤ交換(1本4万~6万円)**など、消耗品の交換も維持費を押し上げる要因です。
節約するなら、ディーラーではなく輸入車専門の整備工場を利用するのがおすすめです。車検や修理費を3~5割ほど抑えられることもあります。また、長持ちする高品質な消耗品を選ぶことで交換頻度を減らすのも有効な方法です。
突然の故障に備える!修理費用の目安と対策
Vクラスは高級車だけに、故障時の修理費も国産車の2~3倍かかることが多いです。特に電子制御系の不具合が多く、ナビやスライドドアの修理には20万~30万円以上かかるケースもあります。
✔ ナビやスライドドアの修理費は20万~30万円以上
✔ DPFの交換は約30万円、ラジエーター修理は約20万円
✔ 輸入車専門工場や社外品で修理費を3~5割節約可能
例えば、電動スライドドアのモーターが故障すると片側10万~15万円、ナビシステムがブラックアウトすると交換費用は20万円を超えることもあります。エンジン関連では、DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の詰まりによる交換が約30万円、ラジエーターの水漏れ修理が約20万円など、大きな出費になりがちです。
対策としては、まず定期的な点検と予防整備を心がけることが重要です。例えば、EGRやDPFの詰まりは、高速道路を定期的に走行し、高回転でエンジンを回すことで防げます。また、延長保証の加入や、修理費補償付きの自動車保険を活用するのも有効な手段です。
修理費を抑えたいなら、ディーラー以外の輸入車専門工場を活用し、リビルト部品や社外品を上手に選ぶことも検討しましょう。これだけで、修理費を3~5割節約できることもあります。Vクラスはメンテナンス次第で長く乗れる車なので、突然の出費を防ぐためにも、計画的なメンテナンスを意識しましょう。
乗り心地は良い?静粛性や快適性の評価
ベンツVクラスの乗り心地は、エアサス搭載モデルとそうでないモデルで大きく異なるのが特徴です。エアサス付きの「V220d アヴァンギャルドロング」や「V300d」は、路面の凹凸をしっかり吸収し、長距離ドライブでも快適に過ごせます。ただし、エアサスの経年劣化により、10万kmを超えると車高が下がりやすくなり、乗り心地が悪化する可能性があるため注意が必要です。
✔ エアサス搭載モデルは長距離でも快適
✔ 2列目・3列目のシートはクッション性が高い
✔ 走行中の風切り音やロードノイズは抑えられている
シートの快適性も評価が高く、特に2列目・3列目は国産ミニバンと比較しても座り心地が良いと感じる人が多いです。Vクラスは欧州のタクシーやVIP送迎車としても使われており、長時間の移動を想定した設計になっています。シートのクッション性が高く、ロングドライブでも疲れにくいのが強みです。
静粛性については、ディーゼルエンジン搭載のためアイドリング時のエンジン音は若干響くものの、走行中の風切り音やロードノイズはしっかり抑えられているため、高速道路では静かに感じることが多いです。ただし、純正タイヤがスポーツ寄りの仕様になっていることもあり、ロードノイズを気にする場合は、コンフォートタイヤに交換するとさらに静粛性が向上します。
ベンツVクラスの「うるさい」と言われる理由とは
Vクラスが「うるさい」と言われる理由のひとつが、ディーゼルエンジン特有の音です。特にアイドリング時や低速走行時には、エンジンの振動とともにカラカラとしたディーゼル特有のノイズが聞こえやすいです。最新のV300dでは防音対策が進んでいるものの、ガソリン車と比べると静粛性は劣るのが実情です。
✔ ディーゼル特有のカラカラ音が響きやすい
✔ 標準タイヤはロードノイズが目立ちやすい
✔ エアサス劣化で異音が発生することがある
また、タイヤの種類や路面状況によっては、ロードノイズが気になることもあります。標準装備のタイヤはグリップ重視のため、ゴツゴツした音が室内に伝わりやすくなっています。特に低速走行時や荒れた路面を走ると、ロードノイズが目立つことがあるため、気になる場合は静粛性の高いタイヤに交換すると改善されます。
さらに、エアサスが経年劣化すると、異音が発生することもあるのがVクラスの特徴です。エアサスのバルブやコンプレッサーが劣化すると、「シューッ」というエア漏れのような音がすることがあります。また、スタビライザーリンクのガタつきが原因で、走行中に**「ガタガタ」「コトコト」といった異音が発生するケース**もあります。
このように、Vクラスの「うるさい」と感じる要因はエンジン音・タイヤノイズ・足回りの劣化の3つが主な原因です。ただし、適切なメンテナンスやタイヤ選びを行えば、静粛性を向上させることは十分可能です。
ベンツVクラスのメリット・デメリットを徹底解説
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Vクラスの最大のメリットは、高級感のある内装と快適な乗り心地にある。エアサス搭載モデルでは路面の凹凸をしっかり吸収し、長距離移動でも疲れにくい。2列目・3列目シートの座り心地も優れており、欧州のVIP送迎車としても利用されるほどの快適性を誇る。さらに、ディーゼルモデルは燃費が良く、高速道路では実燃費が13km/L前後となるため、長距離移動が多い人には経済的な選択肢となる。
一方で、デメリットとしては維持費の高さが挙げられる。年間維持費は40万~70万円とされ、特にエアサスペンションの交換費用は片側10万~20万円かかることもある。また、電子制御系のトラブルが発生しやすく、ナビの不具合やスライドドアの故障が多い点も注意が必要。さらに、車体サイズが大きいため、日本の狭い駐車場では取り回しに苦労することもある。
総じて、Vクラスは高級ミニバンならではの快適性と走行性能を備えた車だが、維持費や修理コストを理解した上での購入が求められる。
- 故障リスクと維持費の現実:購入前に知っておくべきこと
- アルファードとの違いは?故障率や信頼性を比較
- Vクラスの中古車はなぜ安い?市場評価を分析
- 中古車購入時のチェックポイント:失敗しない選び方
- 長期保有は可能?Vクラスは何年乗れるのか
- カービューの無料車査定を活用!高額売却のコツ
- ベンツVクラスの故障は本当に多いのか?信頼性と維持費の真実とは!?のまとめ
故障リスクと維持費の現実:購入前に知っておくべきこと
ベンツVクラスは高級ミニバンとしての快適性や安全性能が魅力ですが、故障リスクと維持費が国産車よりも高めである点は知っておくべきです。特に、電子制御系のトラブルや消耗部品の交換コストがかかりやすく、年間維持費は40万~70万円ほどになることもあります。
✔ 年間維持費は40万~70万円と高額
✔ 電子制御系の修理費は20万円以上もあり得る
✔ 修理費節約には専門工場や社外パーツが有効
エンジン関連では、DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の詰まりが発生しやすく、交換費用は30万円前後。さらに、電動スライドドアやナビなどの電子部品が不具合を起こすことがあり、修理には20万円以上かかるケースも珍しくありません。エアサス搭載車の場合、10万kmを超えるとエアバッグやコンプレッサーの劣化で交換が必要になり、修理費は片側20万~30万円になることもあります。
維持費を抑える方法としては、ディーラーではなく輸入車専門の整備工場を利用することや、社外パーツやリビルト部品を活用することが挙げられます。また、長く乗るつもりなら、延長保証や修理費補償付きの自動車保険に加入しておくと、突発的な出費を抑えることができます。
アルファードとの違いは?故障率や信頼性を比較
Vクラスとアルファードは、どちらも高級ミニバンですが、故障率や信頼性には大きな違いがあります。Vクラスは輸入車のため、電子系統のトラブルや修理費の高さが課題になりやすいですが、アルファードは比較的トラブルが少なく、部品の入手もしやすいのが特徴です。
✔ Vクラスは電子系トラブルが多く修理費が高額
✔ アルファードは部品が入手しやすく維持費が安い
✔ Vクラスは走行性能、アルファードは信頼性重視
例えば、Vクラスのエアサスは10万kmを超えると交換が必要になることが多く、修理費は片側20万~30万円かかります。一方、アルファードの標準サスペンションは耐久性が高く、15万km以上走っても大きなトラブルが発生しにくいです。
エンジンについても、VクラスのディーゼルエンジンはDPF詰まりや燃料噴射系のトラブルが発生しやすく、修理費が高額になりがちです。アルファードはガソリン車とハイブリッド車があり、特にハイブリッドモデルはエンジンとモーターのバランスが良く、20万km以上の耐久性を持つといわれています。
また、Vクラスの修理には専用の診断機が必要で、対応できる整備工場が限られるため、修理のたびにディーラーへ持ち込む必要が出てきます。アルファードは国内での流通量が多く、街の整備工場でも対応できるため、修理コストを抑えやすいのが大きな違いです。
つまり、信頼性と維持費の観点ではアルファードの方が有利ですが、Vクラスは欧州車ならではの高級感と走行性能を求める人に向いています。どちらを選ぶかは、長期的なコストを重視するか、それとも乗り味やブランドを優先するかによって決まるでしょう。
Vクラスの中古車はなぜ安い?市場評価を分析
ベンツVクラスは高級ミニバンですが、中古市場では比較的安価に取引されることが多いです。その理由の一つは、新車価格が高額なこと。Vクラスの新車価格は900万~1,200万円程度と高く、法人車両やリース車として使われるケースが多いです。そのため3~5年落ちの中古車が大量に市場に流れ、供給過多になり価格が下がりやすくなります。
✔ Vクラスは新車価格が高く中古が多い
✔ 維持費が高く購入後のコストが負担
✔ 車体が大きく扱いにくいため需要減
また、輸入車は維持費が高いことも影響しています。ベンツの部品代や修理費は国産車より高額で、特にVクラスのエアサスペンションや電子制御系は修理費が20万~50万円かかることもあります。購入後のコストを考えると、買い手が慎重になるため、中古価格が下がりやすいのです。
さらに、サイズの問題もあります。Vクラスは全長5m超、全幅1.9mと日本の一般的な駐車場には収まりにくいため、都市部のユーザーにとっては扱いにくい車です。このような理由が重なり、Vクラスは中古市場で値崩れしやすい傾向があります。ただし、状態の良い個体やディーゼル車の人気モデルは値落ちが少なく、再販価値が比較的高い場合もあります。
中古車購入時のチェックポイント:失敗しない選び方
Vクラスの中古車を選ぶ際には、整備履歴の確認が最も重要です。特にディーゼルモデルは、DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の詰まりやインジェクターの不具合が発生しやすいため、オイル交換やDPFのクリーニングが定期的に行われているかをチェックしましょう。
✔ 整備履歴を確認しDPFの詰まりに注意
✔ エアサスの劣化や異音をチェック
✔ 電装系の不具合がないか試乗で確認
また、エアサスペンション搭載車の場合は、サスペンションの沈み込みや異音がないか確認することが大切です。エアサスが劣化すると交換費用が片側20万~30万円以上になるため、走行距離が10万kmを超えている個体は特に注意が必要です。
さらに、電装系のチェックも欠かせません。Vクラスは電子制御が多用されているため、ナビやエアコン、パワースライドドアが正常に作動するか試乗時に確かめるのがベストです。リモートキーの反応が悪い、モニターのフリーズが多い車両は、電装系のトラブルを抱えている可能性があるので避けたほうが無難です。
最後に、保証付きの認定中古車を選ぶことも選択肢の一つです。ベンツの認定中古車は1~2年の保証が付いているため、購入後の故障リスクを抑えられます。Vクラスは高額な修理費がかかることがあるため、保証付きの個体を選ぶことで、予期せぬ出費を防ぐことができます。
長期保有は可能?Vクラスは何年乗れるのか
ベンツVクラスは、適切なメンテナンスを行えば20年以上、走行距離20万km以上でも十分に乗ることができる車です。特にディーゼルエンジン搭載モデル(V220dやV300d)は耐久性が高く、タクシーや法人車両としても長く使用されています。実際、欧州ではVクラスのベース車両である「ヴィアノ」や「Vito」が30万km以上走るケースも珍しくありません。
✔ 適切な整備で20年以上の長期使用可能
✔ 10万km超で電子系やエアサスの故障注意
✔ 1年ごとの点検とオイル交換が重要
ただし、電子制御系のトラブルやエアサスペンションの寿命には注意が必要です。Vクラスは電子装備が多いため、ナビやパワースライドドア、センサー類の故障が発生しやすくなります。エアサスペンション車の場合、10万kmを超えるとエアバッグの劣化やコンプレッサーの故障が起こることがあり、修理費は片側20万~30万円かかることもあります。
長く乗るためには、1年ごとの点検やエンジンオイル・ATFの定期交換が欠かせません。また、バッテリーやブレーキパッドは3~5年ごとに交換し、経年劣化によるトラブルを未然に防ぐことが重要です。適切なメンテナンスを続ければ、Vクラスは長期間にわたって快適に乗り続けることが可能です。
カービューの無料車査定を活用!高額売却のコツ
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Vクラスを高く売るためには、複数の買取業者に査定を依頼することが必須です。特にカービューの一括査定を利用すれば、全国の買取業者から見積もりを取り、最も高額な査定額を選ぶことができます。
✔ 複数の買取業者に査定依頼で高額売却
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Vクラスはモデルや年式によって買取価格が大きく変わります。新車登録から3~5年以内の車両は特に高額査定が狙いやすく、走行距離5万km以下ならプラス査定になることが多いです。ディーゼルモデルはガソリン車よりリセールバリューが高めで、特にV220dアバンギャルド ロングやエクストラロングは買取市場でも人気があります。
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ベンツVクラスの故障は本当に多いのか?信頼性と維持費の真実とは!?のまとめ
記事のポイントをまとめてます。
- ベンツVクラスの故障率は年式によって大きく異なる
- 2000年代前半モデルは電子制御系トラブルが多発
- 2010年代モデルは電動スライドドアやナビの不具合が増加
- 2015年以降のW447型はアドブルー詰まりやEGR汚れに注意
- 2020年以降モデルは電子トラブルが改善されたがバッテリー劣化が早い
- Vクラスの一般的な故障は電子制御系、エンジン、足回りに集中
- ナビのブラックアウトは修理費が10万円以上かかることがある
- DPFの詰まりは短距離走行が多いと発生しやすい
- エアサスペンションのヘタリは5万kmを超えると顕著になる
- Vクラスの寿命は適切なメンテナンスで20万~30万kmが可能
- 10万kmを超えるとセンサー系の故障が増える傾向
- エアサス搭載車は10万km超えでエアバッグの劣化が進む
- 年間維持費は40万~70万円と国産ミニバンより高額
- 燃費は10~13km/Lでディーゼル車としては標準的
- 車検費用はディーラーで20万~30万円かかることもある
- 修理費は電子制御系が特に高額で20万~50万円以上になる場合もある
- 高速道路走行でDPF再生運転を行うことで故障リスクを下げられる
- アルファードと比べるとVクラスは修理費が高く維持費がかかる
- Vクラスの中古車価格が安いのは供給過多と維持費の高さが影響
- 中古車を選ぶ際はエアサスや電子制御系の状態確認が必須
- 長期保有するなら定期的なメンテナンスと点検が重要
- 高額売却を狙うなら複数の買取業者の査定を比較すべき

管理人の車好きからの心からの一言
こんにちは、車好きの管理人です。最後まで読んでいただきありがとうございます。
Vクラスって、まるで「高級ホテルのスイートルームをそのまま走らせている」ような車ですよね。
乗り心地は極上で、特にエアサス付きのモデルはまるで魔法の絨毯のよう。でも、その一方で「この快適さにはそれなりのコストがかかるんだな…」と現実を突きつけられることも多いのがこの車の特徴です。
正直な話、国産ミニバンのような気軽さはありません。維持費も修理代もそれなりに覚悟が必要。
でも、だからこそVクラスに乗る人は、単なる移動手段以上の価値を求めているんだと思います。まるで、こだわり抜いた一流のスーツを着るように、Vクラスには「所有する喜び」があるんですよね。
もし「Vクラスが気になっているけど、維持できるか不安…」という方は、実際に試乗して、その乗り味や快適さを体感してみるのがおすすめ。高級車を所有するって、ただのステータスじゃなく「自分がどういうカーライフを送りたいか」を見つめ直す機会になるものですから。
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