海外の自動車ニュースで、見覚えのある顔つきのSUVを見かけたことはありませんか。車名は「Nissan Rogue(ローグ)」。写真を拡大すると、どう見てもエクストレイルなのに、名前だけが違う。そのうえ2026年9月には「新型ローグ ハイブリッド」の記事が一気に増え、「これが新型エクストレイルなの?」「日本でも買えるの?」と手が止まった方も多いはずです。
先に結論をお伝えします。ローグは主に北米市場で使われる車名で、日本のエクストレイルと基本の車系を共有しています。ただし「同じ車系」と「まったく同じ仕様」は別物です。北米のローグと日本のエクストレイルでは、パワートレイン、定員の設定、ハンドル位置、そして買い方まで違います。そして2026年10月24日時点で、日産の日本向け公式車種ラインアップにローグはなく、日本で普通に新車を買うなら選択肢はエクストレイルになります。
この記事でわかること!
- ローグとエクストレイルの車名・世代・販売地域の関係
- 同じ現行世代を日米の公式資料で並べた仕様の違い(同じ型式のエンジンが日米で別の役割を担う理由)
- ローグは日本で買えるのか(正規新車・並行輸入・中古車)と、中古車サイトでの検索結果
- 新型ローグ ハイブリッドを日本導入と混同しないための見方と、国内エクストレイルを選ぶ確認点
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この記事では、日産日本・Nissan USA・日産グローバルの公式資料を同じ世代・同じ時期の仕様で照合した結果と、中古車サイト「カーセンサー」で日産ローグの国内流通を実際に検索した結果(いずれも2026年10月24日調査)をもとに、購入前に確認すべき判断軸を整理します。筆者はローグを所有・試乗・輸入した経験はありません。そのため乗り味の感想は書かず、公式情報・公開データの照合から分かったことだけをお伝えします。
車購入検討者ローグって、エクストレイルと同じ車なんですか? 名前が違うだけ?
自動車専門家 Mr.K結論から言うと「同じ車系の地域別の名前」です。ただ、中身まで同じではありません。冷静に数字で見てみましょう。
ローグはエクストレイルの北米名? 車名と世代の関係を公式資料で整理

日産のローグは、主に北米(米国など)でエクストレイルの系統に使われている車名です。日産の公式資料でも両者は同じモデルファミリーとして扱われています。ただし、それは「同じ車系」という意味であり、「日米で同一の仕様」という意味ではありません。
比較の前提として、ローグとエクストレイルを比べるときは世代・モデル年・販売地域の3点をそろえる必要があります。ネット上の比較記事には、登場当時(2020〜2022年)の古い仕様と、2026年の最新仕様が混ざっているものも少なくありません。ここを揃えないまま比べると、「日本仕様にもガソリン車があるはず」といった誤解が生まれます。
日産公式はどう説明しているか。「X-Trailは米国でRogue」という一次資料
日産グローバルは公式に、X-Trail(エクストレイル)は米国ではRogue(ローグ)として知られている、と説明しています。車名の関係については、メーカー自身が認めている事実です。
根拠となる公式資料は次の2つです。
- 日産グローバル「Nissan Stories」(2026年3月4日):エクストレイル誕生25周年を振り返る記事の中で、X-Trailを「米国ではRogueとして知られる」と紹介
- Nissan USA ニュースリリース(2026年4月14日):「Rogue/X-Trail」のモデルファミリーが世界で累計約1,000万台近く販売されたと説明
公式資料で確認できるのは「X-TrailとRogueは同じモデルファミリー」というところまでです。エンジンの使い方や装備が同じとは書かれていません。この線引きが、ここからの比較の出発点になります。
なお、一部のブログでは次期型を「T34」などの型式で呼んでいますが、調査日時点で日産の公式資料にその呼称は確認できませんでした。非公式の呼び名は、公式発表と区別して読むのが安全です。
現行世代の登場は北米が2020年、日本が2022年。約2年の時差を整理
現行の4代目エクストレイル(型式T33)は、北米では2020年に「2021年型ローグ」として先に登場し、日本では2022年7月にエクストレイルとして発売されました。同じ世代でも、日本は北米より約2年遅れて導入されています。
日本仕様の発表は2022年7月20日、発売は7月25日で、当時の価格は319万8,800円〜449万9,000円とCar Watchなどが報じています。日本仕様は登場時からガソリン車を設定せず、全車e-POWERとしたことが大きな特徴でした。
この時差は、比較記事を読むときの落とし穴になります。2020年の北米デビュー記事を読んで「エクストレイルにも2.5Lガソリンがある」と思い込むと、日本の販売店で話がかみ合いません。そこで本記事では、比較対象を次の2つに揃えました。
- 日本:エクストレイル(2026年9月3日 一部仕様変更版)
- 北米:ローグ(2026.5年型。Nissan USAの価格は2026年4月1日適用分)
どちらも現行T33系の最新版で、ほぼ同じ時期の公式データです。数字を比べるなら、この条件を揃えることが最低限の礼儀だと考えています。
「新型ローグ」「ローグ ハイブリッド」は何を指すのか。言葉の整理
2026年秋に話題の「新型ローグ」は、多くの場合、Nissan USAが2026年9月21日に発表した「2027年型ローグ ハイブリッド」を指します。北米市場向けの発表であり、日本の新型エクストレイルの確定情報ではありません。
ややこしいのは、北米には「ローグ」と名の付くモデルが複数あることです。公式資料をもとに整理すると、次のようになります。
| 呼び方 | 公式の対象 | 動力 | 市場・時期 |
| ローグ(ガソリン) | 2026.5年型 Rogue | 1.5Lターボ+CVT | 米国で販売中 |
| ローグ プラグインハイブリッド | 2026年型 Rogue Plug-in Hybrid | 2.4Lエンジン(三菱製4B12)+前後モーター、20kWh電池 | 米国で2026年初頭から販売 |
| 新型ローグ ハイブリッド | 2027年型 Rogue Hybrid | 第3世代e-POWER(全車AWD) | 米国で2026年秋から順次 |
出典:Nissan USA 2026 Rogue Press Kit、2026 Rogue Plug-in Hybrid Press Kit、2027 Rogue Hybrid Press Kit(いずれも2026年10月24日参照)
日本のエクストレイルには、プラグインハイブリッドの設定がありません。7人乗りのローグ プラグインハイブリッドを見て「エクストレイルにもPHEVが出る」と考えるのは、現時点では根拠のない推測です。ニュースを見たら「発表したのは誰か」「どの市場か」「何年型か」の3点を確認する。これだけで、情報の取り違えはかなり防げます。
2027年型ローグ ハイブリッドが採用する第3世代e-POWERの技術的な中身は、第3世代 e-POWERの進化ポイントと購入判断軸で詳しく整理しています。
同じT33系を日米の公式資料で並べると何が違うか

日米で最も大きく違うのは動力の仕組みです。日本のエクストレイルは全車e-POWERで、エンジンは発電専用です。北米の2026.5年型ローグは、ガソリンターボエンジンがCVTを介して直接タイヤを駆動します。
ここからは、日産日本の主要諸元表(2026年9月版)とNissan USAのプレスキットを1行ずつ照らし合わせた結果を紹介します。資料を並べてみると、全長やホイールベースはほぼ同じなのに、パワートレイン、定員、ハンドル位置、購入経路がはっきり分かれていました。外から見た姿は「兄弟」でも、中身は国ごとに作り分けられている、というのが率直な印象です。
初心者ユーザー数字がたくさん並ぶと、どこを見ればいいのか分からなくなりそうです…。
自動車専門家 Mr.K表の右端の「比較の注意」から先に読んでください。条件が違う数字は、並べても優劣はつけられません。
日米公式仕様の照合表(日本:2026年9月版エクストレイル/北米:2026.5年型ローグ)
同じ時期の公式仕様で並べると、車体の寸法はかなり近い一方、動力・変速・定員の設定・ハンドル位置・日本での購入経路が大きく異なります。下の表は本記事の主軸となる照合結果です。
表の見方は2つだけです。1つ目は、燃費・価格・出力は測定基準や税の条件が違うため、数字の大小で優劣を決めないこと。2つ目は、右から2列目の「2027年型ローグ ハイブリッド」は北米での発表内容の参考掲載であり、日本の確定情報ではないことです。
| 項目 | 日本:エクストレイル (2026年9月版) | 北米:ローグ (2026.5年型) | 参考:2027年型 ローグ ハイブリッド | 比較の注意 |
| 販売地域 | 日本 | 北米(米国) | 米国(日本導入は未発表) | 参考列は日本の確定情報ではない |
| パワートレイン | e-POWER(全車) | ガソリンターボ+Xtronic CVT | 第3世代e-POWER | 日本仕様にガソリン車はない |
| エンジン型式・役割 | KR15DDT(1.5L直3ターボ)発電専用 | KR15DDT(1.5L直3ターボ)タイヤを直接駆動 | ZR15DDTe(1.5L直3ターボ)発電専用 | 同じ型式でも役割が違う |
| エンジン出力 | 106kW(144PS)/250N・m | 201hp/225lb-ft | 148hp/171lb-ft | 発電用と駆動用で比較不可 |
| モーター出力 | 前150kW(204PS)/330N・m 後100kW(136PS)/195N・m(4WDのみ) | なし | 前202hp、後134hp システム225hp | 単位系(kW・PS/hp)が異なる |
| 駆動方式 | 2WD/4WD(e-4ORCE) | FWD/AWD | AWDのみ | 4WDの制御方式は別物 |
| 乗車定員 | 5人/7人(3列車あり) | 5人 | 5人 | 3列シートは日本仕様のみ |
| 全長×全幅×全高 | 4,690×1,840×1,720mm | 183.0×72.4×66.5in (約4,648×1,839×1,689mm) | 183.1×72.8×67.7in (約4,651×1,849×1,720mm) | inch→mmは筆者換算の参考値 |
| ホイールベース | 2,705mm | 106.5in(約2,705mm) | 106.5in(約2,705mm) | ほぼ同じ骨格 |
| 燃費 | WLTCモード 2WD 19.4km/L 4WD 18.1km/L | EPA(市街地/高速/複合) FWD 29/36/32mpg AWD 28/35/31mpg | 日産社内試験の目標値 最大41/36/38mpg(EPA未確定) | 試験法が違い比較不可 |
| 価格 | 4,092,000円〜(消費税込) | $29,490〜(MSRP、税・登録費・配送料別) | $35,490〜(MSRP、配送料別) | 税条件・為替が違い比較不可 |
| ハンドル位置 | 右 | 左 | 左(米国仕様) | 日本の公道では右が基本 |
| 日本での買い方 | 日産販売会社で正規新車購入 | 正規販売なし(並行輸入のみ) | 日本導入の公式発表なし | 保証・整備は個別確認 |
出典:日産 エクストレイル主要諸元表(2026年9月版)、日産 エクストレイル公式サイト、Nissan USA 2026 Rogue Press Kit、2027 Rogue Hybrid Press Kit。いずれも2026年10月24日参照。インチ表記のmm換算は1in=25.4mmで筆者が計算した参考値です。
表を作ってみて、意外だったのはホイールベースです。日本仕様の2,705mmに対し、北米ローグは106.5インチ。換算すると約2,705mmで、ほぼ一致しました。骨格は共通で、その上に載る動力と装備を市場ごとに変えている――公式資料からは、そんな作り分けが読み取れます。
判断のポイントは、日本で暮らす人にとって意味のある差は「動力」「定員」「ハンドル位置」「買い方」の4つだということです。寸法の数ミリ差より、この4つが自分の使い方に合うかどうかを確認してください。
同じ「KR15DDT」でも日本は発電専用144PS、北米は直接駆動201hp
日本のエクストレイルと北米のローグは、どちらも1.5L直列3気筒ターボの「KR15DDT」を積んでいます。ただし日本仕様では発電専用で106kW(144PS)、北米仕様ではCVTを介してタイヤを直接回し、201hpを発生します。
これは、両方の公式資料を並べて初めて気づいたポイントでした。日産日本の諸元表には「発電用エンジン型式 KR15DDT」と書かれ、Nissan USAのプレスキットには「1.5-liter KR15DDT turbocharged 3-cylinder」とあります。同じ型式の名前が、片方では「発電機を回すエンジン」、もう片方では「クルマを走らせるエンジン」として載っているわけです。
日本のエクストレイルで実際にタイヤを回しているのはモーターです。フロントモーターは150kW(204PS)・330N・m、4WDのe-4ORCE車は、これに100kW(136PS)・195N・mのリヤモーターが加わります(日産日本 主要諸元表)。
車購入検討者エンジンの馬力だけ見ると、北米のローグのほうがパワフルなんですね?
自動車専門家 Mr.Kここが意外と盲点です。日本の144PSは「発電するための出力」なので、走りの力強さを表す数字ではありません。役割が違う数字は、単純に比べられないんですよ。
筆者は日米どちらの仕様も試乗していないため、加速感や乗り心地の優劣はここでは書きません。言えるのは、「エンジン出力の数字は、何を動かすための出力かを確認してから比べる」という読み方です。日本でエクストレイルの走りを判断するなら、エンジンの144PSではなく、モーター出力と駆動方式(2WDかe-4ORCEか)を見て、販売店で試乗して確かめるのが筋です。
燃費と価格は並べても比べられない。EPAとWLTC、MSRPと税込価格の見方
北米ローグのEPA燃費と日本エクストレイルのWLTC燃費は試験方法が異なり、米国のMSRPは税・登録費・配送料が別、日本のメーカー希望小売価格は消費税込みです。そのため、どちらが燃費が良い・安いとは、条件を揃えない限り言えません。
具体的に、比べられない理由を整理するとこうなります。
- 燃費の基準が違う:日本は国土交通省審査値のWLTCモード(エクストレイル2WDで19.4km/L)、米国は環境保護庁(EPA)の市街地・高速・複合の3値(ローグFWDで29/36/32mpg)
- 価格に含まれるものが違う:日本の4,092,000円は消費税込み。米国の$29,490は州ごとの売上税・登録費を含まず、配送料$1,575も別
- 仕様が違う:日本はe-POWER、北米はガソリン+CVT。同じ「ベースグレード」でも装備内容が揃っていない
- 為替が動く:ドルを円に換算すると、その日のレートで結論が変わる
mpgをkm/Lに換算すると比べられるのでは?
単位だけなら、1mpg(米ガロン)≒0.425km/Lで換算できます。ローグFWDの複合32mpgは約13.6km/Lになります。ただし、これは単位を置き換えただけで、試験の走行パターンや計測条件は変わりません。WLTCの19.4km/Lと並べて「日本仕様のほうが約6km/L良い」と言うことはできないため、本記事では換算値を比較の根拠には使っていません。
判断軸はシンプルです。燃費と価格の比較は、自分が実際に買って使う日本で、日本の基準(WLTC・消費税込み)で行う。北米の数字は「その市場ではこう売られている」という参考情報として読むのが、いちばん後悔の少ない使い方です。
日本でローグは買える? 正規販売・並行輸入・中古を検証

2026年10月24日時点で、日産の日本向け公式車種ラインアップにローグはなく、国内の正規新車販売はエクストレイルのみです。並行輸入は制度上の道があるものの1台ごとの手続きが必要で、中古車はカーセンサーで日産ローグを検索しても0台でした。
「日本未発売」と「日本では絶対に買えない」は同じ意味ではありません。そこで、買い方を正規新車・並行輸入・中古車の3つに分けて確認しました。
正規の新車販売はエクストレイルのみ。日産日本の公式ラインアップで確認
日産日本の公式サイトで扱われているのはエクストレイルで、ローグの車種ページはありません。国内で日産の販売会社から新車を買う場合、選ぶのはエクストレイルになります。
日産 エクストレイル公式サイトのラインアップページでは、標準の「X-TRAIL」に加え、「ROCK CREEK」「NISMO」「AUTECH」の全4モデルが紹介されています。メーカー希望小売価格は消費税込み4,092,000円からで、価格データは2026年9月3日に更新されていました。
ローグの国内正規販売がないことは、あくまで調査日時点の確認結果です。将来の商品計画まで否定するものではありません。ただ、今すぐ新車で日産のこのクラスのSUVを買いたいなら、エクストレイルが基準になる点は変わりません。
並行輸入するとどうなるか。JETROが示す手続きと左ハンドルの現実
ローグを並行輸入する場合、1台ごとに日本の保安基準に適合しているかの確認が必要になり、国土交通省が認定した公的機関での排出ガス試験などと、運輸支局等での車両検査を受けることになります。灯火類やメーター表示などは、改修が必要になる場合があります。
根拠はJETRO「乗用車の輸入手続き」(最終更新2026年8月)です。同ページでは、海外仕様車は前照灯の配光、メーター表示、排出ガス・騒音の基準適合などが日本仕様と異なるため、改修が必要になる場合があると説明しています。
北米仕様のローグに当てはめると、日常で気になりそうな点は次のとおりです。
- 左ハンドル:駐車券の受け取りや料金所、追い越し時の視界など、右ハンドル前提の場面が多い
- 表示・通信:メーター単位やナビ、コネクテッドサービスが日本で使える保証はない
- 保証・整備:日産販売会社で点検・修理を受け付けてもらえるかは、店舗ごとに事前確認が必要
筆者は並行輸入を手配した経験がないため、費用や期間の具体的な金額は示しません。業者によって条件が大きく変わる部分でもあります。もし本気で検討するなら、輸入を扱う事業者の見積もりと、近くの日産販売会社での整備受付の可否を、契約前に両方確認してください。この2つが揃わないうちは、エクストレイルとの比較すら始められません。
中古車はどうか。カーセンサー検索で「日産ローグ」は0台だった
2026年10月24日にカーセンサーで「日産 ローグ」と検索した結果は0台でした。「ローグ」だけで検索すると29台が表示されましたが、中身を1台ずつ見ると、すべて日産ローグとは無関係の車でした。
29台の内訳を確認すると、ヒットした理由はどれも文字の一致でした。たとえば、内装の装飾を表す「ブローグ」ディテール、ボディカラーの「アローグレー」、内装名の「モノローグ」といった具合です。件数の数字だけを見て「中古なら29台もある」と思ってしまうと、まったく違うクルマを探すことになります。
初心者ユーザー新車がダメでも、中古ならちょっと安く手に入るんじゃないかと思ってました…。
自動車専門家 Mr.K在庫がなければ、値段の比較もできません。検索の件数より、ヒットした中身を確かめるのが先ですね。
対照的に、エクストレイルの中古車は同日のカーセンサーで全国3,312台が掲載されていました。現行型(2022年7月〜)の中古車平均価格は379.7万円、新車時価格は319.9〜596.2万円と表示されています(カーセンサー エクストレイル相場ページ、2026年10月24日参照)。在庫数と価格は日々変わるため、あくまで調査日の目安です。
判断軸として言えるのは、日産のこのクラスのSUVを中古で探すなら、国内に流通量のあるエクストレイルが現実的な対象だということです。現行型の年式・走行距離・価格帯は、カーセンサーで条件を絞り込んで確認できます。
新型ローグのニュースを見たうえで、国内でエクストレイルを選ぶ判断軸

2027年型ローグ ハイブリッドは北米向けの発表で、日本の新型エクストレイルについての確定情報ではありません。国内で選ぶなら、現行エクストレイルの仕様・価格を基準に、乗る人数・駆動方式・予算から判断するのが確実です。
新型のニュースを見ると「待ったほうがいいのでは」と迷うものです。そこでこの章では、公式に確認できる事実と、まだ分からないことを分けたうえで、国内での選び方を整理します。
2027年型ローグ ハイブリッドは日本に来るのか。確認できること・できないこと
2026年10月24日時点で、2027年型ローグ ハイブリッドを日本で販売するという日産日本からの公式発表は確認できません。日本の工場で生産されることは公式に発表されていますが、それは日本で販売されることを意味しません。
情報の確かさ別に整理すると、次のようになります。
| 区分 | 内容 | 出どころ |
| 公式発表 | 2026年4月14日、日産が長期ビジョン発表の場で「新型X-TrailとRogue Hybrid e-POWER」を世界のコアモデルとして紹介(発売日の記載なし) | 日産グローバル |
| 公式発表 | 2026年9月21日、米国で2027年型ローグ ハイブリッドを発表。日産自動車九州で組み立て。米国ではSR Technology Packageが2026年秋、全グレードは2027年初頭に発売 | Nissan USA |
| 未発表 | 日本での車名、発売時期、価格、グレード構成 | 調査日時点で日産日本の公式発表なし |
| 報道・予想 | 次期エクストレイルの日本発売を「2027年中」などと予想する記事がある | 自動車メディア等の予想(公式ではない) |
2027年型ローグ ハイブリッドの全長は183.1インチ(約4,651mm)、ホイールベースは106.5インチで、エンジンは発電専用の1.5Lターボ(ZR15DDTe)、全車デュアルモーターAWDです(Nissan USA プレスキット)。日本のエクストレイルと同じe-POWERの考え方なので、「次のエクストレイルもこうなるのでは」と期待したくなる気持ちはよく分かります。
ただ、ここは筆者の考察として線を引いておきます。北米仕様は全車AWD・5人乗りですが、現行の日本仕様には2WDも7人乗りもあります。北米の構成がそのまま日本に来るとは限らない以上、北米の価格や燃費を日本の新型の数字として予算に組み込むのは危険です。待つかどうかは、日産日本の公式発表が出てから決めても遅くありません。
国内でエクストレイルを選ぶ軸。駆動・定員・価格を日本の基準で確認する
日本のエクストレイルは全車e-POWERで、2WDと4WD(e-4ORCE)、5人乗りと7人乗りから選べます。標準モデルのメーカー希望小売価格は、消費税込み4,092,000円〜4,950,000円です。
日産日本の公式サイト(2026年9月3日更新)と主要諸元表をもとに、標準モデルを整理すると次のとおりです。
| グレード | 駆動 | 定員 | WLTC燃費 | 価格(消費税込) |
| X | 2WD | 5人 | 19.4km/L | 4,092,000円 |
| X e-4ORCE | 4WD | 5人 | 18.1km/L | 4,389,000円 |
| X e-4ORCE | 4WD | 7人 | 18.0km/L | 4,521,000円 |
| G | 2WD | 5人 | 19.4km/L | 4,653,000円 |
| G e-4ORCE | 4WD | 5人 | 18.1km/L | 4,950,000円 |
出典:日産 エクストレイル公式サイト、主要諸元表(2026年9月版)(2026年10月24日参照)。G・G e-4ORCEのWLTC燃費は、メーカーオプションの組み合わせにより異なる場合があります。ROCK CREEK、AUTECH、NISMOの価格は、日産公式サイトで最新値を確認してください。
2026年9月3日の一部仕様変更では、Gに19インチアルミホイールを標準化し、Xにリモコンオートバックドアを標準装備したことなどがCar Watchで報じられています。
車購入検討者結局、どれを選べばいいんでしょう? 見た目で決めたくなっちゃいます。
自動車専門家 Mr.K車は感情だけで買うと後悔します。まず「何人で乗るか」と「雪道や坂道を走るか」の2つから絞りましょう。
6人以上で乗る機会があるなら、3列シートの7人乗り(X e-4ORCEなど)が候補です。北米ローグ(ガソリン)には3列シートの設定がなく、ここは日本仕様ならではの選択肢です。
雪道や未舗装路を走るならe-4ORCE(4WD)、街乗り中心なら2WDが候補です。2WDとX e-4ORCE(5人乗り)の価格差は297,000円です。
XとGの差(2WD同士で561,000円)に見合う装備かを、公式サイトのグレード比較とセルフ見積りで確認します。諸費用を含めた支払総額で比べてください。
新車と中古のどちらにするかで迷うなら、車選びドットコムのように新車・中古車の情報を同じ画面で見比べられるサービスを使うと、現行型の中古と新車見積の差がつかみやすくなります。
購入前に、現行エクストレイルに寄せられている不満や注意点も知っておきたい方は、エクストレイル 新型 ひどいと言われる理由と購入前の注意点まとめもあわせて確認してみてください。
乗り換えなら現愛車の査定も先に。購入前に確認したい3つのこと
エクストレイルへの乗り換えを考えているなら、新車か中古かを決める前に、いまの愛車の査定額を把握しておくと予算が組みやすくなります。そのうえで、購入前に「支払総額」「保証と整備」「手放すときの見通し」の3つを確認してください。
- 支払総額:車両価格(消費税込)に、オプション・税金・登録費用などの諸費用を加えた総額で比較する
- 保証と整備:国内正規車は日産販売会社で点検・修理を受けられる。並行輸入車は受付の可否を販売店ごとに確認する
- 手放すときの見通し:国内で流通している車種は、中古相場を調べて比較しやすい(エクストレイルは調査日時点で全国3,312台が掲載)
ディーラーの下取り額だけで予算を決めると、比較材料が1つしかありません。複数の買取店の査定額をまとめて確認できるカービューなどで相場をつかんでおくと、エクストレイルの見積もりと並べて冷静に判断できます。査定を受けても売る義務はないので、まずは数字を知るところから始めれば十分です。
最後に、この記事の結論をまとめます。ローグとエクストレイルは同じ車系の兄弟ですが、日本で暮らす人が新車で選ぶならエクストレイルが基準です。北米のローグは、エンジンの役割、定員、ハンドル位置、買い方まで日本仕様と異なり、国内の中古車流通も調査日時点では確認できませんでした。新型ローグ ハイブリッドのニュースは楽しみに追いかけつつ、日本での判断は、日産日本の公式情報と、日本の基準の数字で進めてください。
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