運転免許証の更新案内を手にして、「マイナ免許証のみ」「2枚持ち」「従来の運転免許証のみ」という3つの選択肢を初めて知り、戸惑った方も多いのではないでしょうか。3種類ある、と言われても、それぞれが何をどう変えるのかまでは、案内文だけではなかなか読み取れません。
多くの方がまず思い浮かべるのは「両方持っておけば安心なのでは」という発想です。ところが、更新手数料や住所変更の手続きまで含めて比べてみると、2枚持ちが全員にとっての正解とは限りません。逆に、費用や手続きの手間だけで決めてしまうと、日常の使い勝手で後悔する場面も出てきます。
車購入検討者3つも選択肢があると、どれが自分に合っているのか分からなくて……。結局、2枚持ちにしておけばいいんでしょうか?
結論からお伝えすると、迷っている段階なら「2枚持ち」が無難です。ただし、カードを1枚にまとめたい方や、費用と手続きの負担を軽くしたい方には「マイナ免許証のみ」のほうが合っています。大切なのは、自分が何を優先するかをはっきりさせることです。
この記事でわかること!
- 「マイナ免許証のみ」「2枚持ち」「従来の運転免許証のみ」3種類の違いが正確にわかる
- 更新手数料・オンライン講習・住所変更など9項目の比較表で、自分に合う持ち方が一目でわかる
- 「2枚持ちが一番安心」と思ったときに見落としがちな注意点(手数料が最も高い・住所変更ワンストップ非対象)がわかる
- タイプ別診断で自分に向いている持ち方と、今すぐ決めきれなくても大丈夫な理由がわかる
この記事では、警察庁・デジタル庁・各都道府県警察が公開している公式情報と、9項目の比較表をもとに、後悔しない持ち方の選び方を整理します。特定の選択肢をおすすめするのではなく、「どの条件ならどれを選びやすいか」という判断軸を提示することを目的としています。
結論:マイナ免許証「2枚持ち」が向く人・向かない人を先にお伝えします

最初にはっきりさせておきたいことがあります。この3択には、全員に共通する正解がありません。手数料の安さを取れば手元のカードは1枚になり、安心感を取れば手数料と管理の手間が増える、という関係になっているためです。
そのうえで、条件ごとの結論を先にまとめます。
- 2枚持ちが無難な人:制度の変更そのものに不安がある/レンタカーや出張先で本人確認に免許証を使う機会が多い/マイナンバーカードを紛失したときの備えを重視したい
- マイナ免許証のみが向く人:財布のカードを1枚にまとめたい/更新手数料を抑えたい/転居や氏名変更の手続きをできるだけ簡単に済ませたい
- 従来の運転免許証のみで問題ない人:スマートフォンでの手続きに苦手意識がある/オンライン講習や住所変更のワンストップに魅力を感じない/今までどおりの方法を続けたい
ここではあえて理由を細かく書きません。どの条件がなぜその結論につながるのかは、このあとの9項目の比較表とタイプ別診断で具体的に確認できます。まずは「自分はどれに近いだろう」と当てはめながら読み進めてみてください。
そもそも「マイナ免許証」の持ち方には3種類ある――まず制度を正しく理解する

選び方の前に、言葉の整理をしておきます。ここが曖昧なままだと、比較表を見ても判断がぶれてしまうためです。
2025年3月24日から、運転免許証の持ち方は次の3種類から選べるようになりました。免許を持っているすべての人が対象で、どれを選んでも運転できる資格そのものに違いはありません。
①マイナ免許証のみ
マイナンバーカードのICチップに運転免許の情報を記録し、そのカード1枚で運転免許証の役割を兼ねる形です。従来の運転免許証は返納するため、手元に残るのはマイナンバーカード1枚だけになります。
ここで押さえておきたいのは、「マイナ免許証」はマイナンバーカードそのものとは別の概念だという点です。マイナンバーカードを持っているだけでは、マイナ免許証にはなりません。運転免許の情報を記録する手続きを経て、初めてマイナ免許証として扱われます。
②2枚持ち(マイナ免許証+従来の運転免許証)
マイナンバーカードに運転免許の情報を記録したうえで、従来のカード型の運転免許証も引き続き持ち続ける形です。「2枚持ち」という言葉が指しているのは、まさにこの状態を意味します。
誤解されやすいのですが、2枚持ちだからといって運転時に2枚とも携帯する必要はありません。どちらか一方を携帯していれば足ります。この点は、日常の使い勝手を考えるうえで重要なポイントになります。
③従来の運転免許証のみ
これまでどおり、カード型の運転免許証だけを持ち続ける形です。マイナンバーカードへの情報記録は行いません。何も手続きをしなければこの形が続くため、「選ばなかった場合の初期状態」とも言えます。
初心者ユーザーマイナンバーカードを持っていれば、自動的にマイナ免許証になっているのかと思っていました。
自動車専門家 Mr.Kここは意外と混同されやすいところです。カードを持っているかどうかと、免許情報を記録しているかどうかは別の話になります。
比較表で一目瞭然:9項目で見る3つの持ち方の違い
ここがこの記事の中核です。3つの持ち方は、次の9項目で違いが出ます。自分が重視する項目を意識しながら、横方向に見比べてみてください。
| 比較項目 | マイナ免許証のみ | 2枚持ち | 従来の運転免許証のみ |
|---|---|---|---|
| ①更新手数料 | 2,100円 (最も安い) | 2,950円 (最も高い) | 2,850円 |
| ②オンライン更新時講習 | 受講できる (優良・一般運転者) | 受講できる (優良・一般運転者) | 受講できない |
| ③住所・氏名変更の手続き | ワンストップの対象 市区町村の手続きで反映 | 対象外 警察への届出が必要 | 対象外 警察への届出が必要 |
| ④運転時に携帯するカード | マイナンバーカード | どちらか一方でよい | 運転免許証 |
| ⑤紛失した場合の影響 | 身分証明と免許の証明を同時に失う | もう一方が手元に残る | 身分証明の手段は別に残せる |
| ⑥管理するカード枚数 | 1枚 | 2枚 | 1枚 (マイナンバーカードを持てば別途管理) |
| ⑦県外での更新手続き | 住所地以外でも手続きしやすい | 住所地以外でも手続きしやすい | 経由更新は交付が後日になる場合がある |
| ⑧マイナンバーカード更新時の免許情報 | 新しいカードへ記録し直す手続きが必要 | 記録し直す手続きが必要 (免許証は手元に残る) | 影響なし |
| ⑨デジタル操作の負担 | 読み取りアプリ等の操作が前提 | 慣れながら使える | ほとんどない |
※更新手数料は執筆時点で公開されている金額で、いずれも更新手数料のみの額です。別途、更新時講習の手数料がかかります。制度・金額・運用は変更される場合があるため、最新の情報は警察庁や各都道府県警察の公式サイトで必ずご確認ください。
費用で見ると「2枚持ちが最も高い」という事実
更新手数料だけを取り出すと、マイナ免許証のみが2,100円、従来の運転免許証のみが2,850円、2枚持ちが2,950円です。2枚持ちとマイナ免許証のみの差は850円。金額としては大きくありませんが、「2枚持ちは安心なうえに損もしない」と思っていた方にとっては、意外に感じられる順序かもしれません。
もっとも、免許の更新は3年または5年に一度です。850円の差を5年で割れば年間170円程度になりますから、この項目だけで結論を出す必要はありません。費用は「他の項目と並べたときの一要素」として見るのが現実的です。
手続きの手間で見ると「マイナ免許証のみ」が有利
差がはっきり出るのは③の住所・氏名変更です。マイナ免許証のみを選んでいる場合、引っ越しの際に市区町村の窓口でマイナンバーカードの住所変更を済ませれば、免許の記載事項にも反映されます。警察署へ別途届け出る必要がありません。
「住所変更ワンストップサービス」とは?(クリックで開きます)
引っ越しや結婚などで住所・氏名が変わったとき、これまでは市区町村への届出とは別に、警察署や運転免許センターで運転免許証の記載事項変更を届け出る必要がありました。ワンストップサービスは、この二度手間をなくす仕組みです。
対象となるのは「マイナ免許証のみ」を選んでいる人です。従来の運転免許証が手元に残る2枚持ちの場合は、その免許証に記載された住所を変更する必要があるため、引き続き警察への届出が求められます。「マイナ免許証を持っていればワンストップが使える」ではなく、「従来の免許証を返納して1枚にまとめた人が対象」と理解しておくと間違えません。
安心感で見ると「2枚持ち」に分がある
⑤の紛失時の影響が、2枚持ちを選ぶ最大の理由になります。マイナ免許証のみにしていると、マイナンバーカードを1枚なくした時点で、身分証明の手段と運転資格を示す手段を同時に失うことになります。免許そのものが取り消されるわけではありませんが、免許証を携帯していない状態で運転することはできません。
マイナンバーカードの再交付には一定の期間がかかります。その間、通勤や送迎で毎日車を使う方にとっては、生活への影響が小さくありません。2枚持ちであれば、片方を紛失してももう一方が手元に残るため、この空白期間を避けやすくなります。
また⑦の県外更新も、マイナ免許証を持っていることで利点が生じる項目です。住所地以外の都道府県で更新手続きをする場合、従来の免許証のみだと新しい免許証の交付が後日になることがありますが、マイナ免許証を保有していれば手続きがその場で完結しやすくなります。この利点は、2枚持ちでも同じように受けられます。
タイプ別診断:あなたに合う持ち方はどれ?
比較表を見ても決めきれない、という場合は、生活パターンから逆算するのが早道です。次の3タイプのうち、当てはまる項目が多いものが、あなたに向いた持ち方の候補になります。
タイプA:まずは安心を優先したい人 →「2枚持ち」
- 制度が変わったばかりで、正直まだよく分からない
- レンタカーやカーシェアを年に数回以上使う
- 出張や旅行先で、身分証として免許証を提示する機会がある
- カードを1枚なくしただけで運転できなくなるのは避けたい
- オンライン講習は使ってみたいが、従来の免許証も手放したくない
3つ以上当てはまるなら、2枚持ちが無難です。マイナ免許証の利便性(オンライン講習・県外更新のしやすさ)を試しながら、従来の免許証という保険を残せる形になります。差額の850円は、この保険料と考えると納得しやすいはずです。
初心者ユーザー自分は出張が多くて、ホテルのチェックインでも免許証を出す場面が結構あります。そう考えると、券面のある免許証は残しておきたいですね。
タイプB:手間と費用を減らしたい人 →「マイナ免許証のみ」
- 財布の中のカードをできるだけ減らしたい
- 数年以内に引っ越しの予定がある、または転勤が多い
- スマートフォンのアプリ操作に抵抗がない
- 普段はマイナンバーカードを身分証として使っている
- 更新のたびの手数料をできるだけ抑えたい
特に効いてくるのが、引っ越しの予定がある方です。転居のたびに警察署へ足を運ぶ手間がなくなるのは、850円の差額よりもはるかに大きな価値になり得ます。転勤が数年おきにある方なら、この項目だけで結論が出るケースもあるでしょう。
タイプC:今までどおりが一番いい人 →「従来の運転免許証のみ」
- スマートフォンでの手続きに苦手意識がある
- マイナンバーカードに免許情報を記録することに抵抗がある
- 引っ越しや氏名変更の予定が当面ない
- 券面を見れば免許の種類や有効期限がすぐ分かる状態を保ちたい
- オンライン講習に特別な魅力を感じない
この選択に不利益はありません。従来の運転免許証のみを選び続けても、罰則があるわけでも、運転できる範囲が狭まるわけでもないためです。オンライン講習や住所変更ワンストップといった利便性を受けられないだけで、これまでと同じように運転できます。
「2枚持ちが一番安心」と思ったときに見落としがちな注意点

2枚持ちには確かに安心感がありますが、深く考えずに選ぶと、あとから「そうだったのか」と感じやすい点が2つあります。窓口で決める前に、ここだけは押さえておいてください。
注意点1:更新手数料が3種類の中で最も高い
2枚持ちの更新手数料は2,950円で、マイナ免許証のみ(2,100円)より850円、従来の運転免許証のみ(2,850円)より100円高くなります。カードを2種類とも発行・管理する以上、費用がかさむのは自然なことですが、「両方持てるのに一番安いわけではない」という順序は直感に反しやすい部分です。
注意点2:2枚持ちでも住所変更のワンストップは使えない
こちらのほうが実務的な影響は大きいかもしれません。2枚持ちは、住所変更ワンストップサービスの対象外です。マイナ免許証を持っているのだからワンストップも使えるはず、と考えてしまいがちですが、従来の運転免許証が手元にある以上、その券面の住所を変更する手続きは引き続き必要になります。
つまり2枚持ちは、「マイナ免許証の利便性をすべて受けられる形」ではありません。オンライン講習や県外更新のしやすさは享受できる一方、住所変更の簡略化という一点だけは、1枚にまとめた人だけの利点として残ります。
車購入検討者両方持っているほうが有利だと思い込んでいました……。何でも良いとこ取りができるわけではないんですね。
公平に見れば、マイナ免許証のみにも代償はある
ここまで2枚持ちの弱点を挙げましたが、マイナ免許証のみが万能というわけでもありません。マイナンバーカードの読み取りやアプリの操作が前提になる場面があり、機器の操作に不慣れな方には負担になります。また、マイナンバーカード自体の有効期限を迎えて更新する際には、新しいカードへ運転免許の情報を改めて記録する手続きが必要です。
どちらを選んでも、得るものと引き換えに手放すものがあります。この記事で繰り返しお伝えしたいのは、優劣ではなく相性だという点です。
オンライン更新時講習を受けても、結局は窓口に行く必要がある
マイナ免許証を選ぶ動機として、オンライン更新時講習を挙げる方は少なくありません。ただし、ここには期待値のズレが生まれやすい注意点があります。
オンライン化されているのは「講習」の部分だけです。視力検査や写真撮影といった手続きは自宅では完結しないため、運転免許試験場や警察署などの窓口へ足を運ぶ必要が残ります。「デジタル化されたのだから、更新はすべて自宅で済むはず」と考えていると、更新日を迎えてから予定を組み直すことになりかねません。
それでも、オンライン講習には確かなメリットがあります。窓口での滞在時間が短くなり、講習の時間帯を自分の都合で選べるためです。会場で講習の開始時刻を待つ必要がなくなるだけでも、半日仕事だった更新手続きの負担は軽くなります。
- 対象はマイナ免許証を保有する優良運転者・一般運転者(違反運転者・初回更新者は対象外)
- 2枚持ちでも利用できる(従来の免許証を残していても対象になる)
- 講習をオンラインで終えても、視力検査等のため窓口訪問は必要
オンライン講習を選ぶ場合も、窓口へ行く時間は別途確保しておきましょう。「講習の時間だけを前倒しできる仕組み」と理解しておくのが正確です。
デジタル操作が苦手でも大丈夫?「従来の運転免許証のみ」という選択肢
結論から言えば、大丈夫です。無理にマイナ免許証へ合わせる必要はありません。
従来の運転免許証のみを選び続けても、現時点で不利益や罰則はありません。更新の案内はこれまでどおり届き、窓口での手続きも従来と同じ流れです。券面を見れば免許の種類も有効期限も確認できますから、日常の使い勝手が下がることもありません。
窓口でマイナ免許証を案内されると、断りづらさを感じる方もいるかもしれません。ですが、これはあくまで選択肢の説明であって、選ばなければならないものではありません。自分のペースで判断して構わない、という点は強調しておきたいところです。
もし「いずれは移行したいが、今は自信がない」という状態であれば、次回の更新まで従来の免許証のみで様子を見る、という判断も十分に現実的です。制度が始まったばかりの時期は、周囲の運用が固まるのを待つという選択にも合理性があります。
今すぐ決めなくても大丈夫――あとから見直すという選択
更新期限が近づくと、「その場で完璧な答えを出さなければ」と焦りがちです。しかし、この3択は一度選んだら二度と変えられない性質のものではありません。
現実的な進め方として、次のような段階的な選び方があります。
従来の免許証を手元に残しつつ、マイナ免許証の使い勝手を実際に確かめます。判断材料が足りないまま片方を手放さずに済む、負担の小さい選択です。
マイナンバーカードの読み取りに不便を感じないか、券面の免許証を提示する場面が実際にどれくらいあるかを確認します。
問題がなければ「マイナ免許証のみ」へ、やはり券面が必要だと感じたら2枚持ちを継続する、という形で調整します。
この進め方なら、情報が足りない状態で決め打ちする必要がありません。窓口の順番が近づいて焦っているときこそ、「暫定的な結論で構わない」と考えたほうが、結果的に後悔の少ない選択になります。
手続きの流れ:更新窓口でどう伝えればいいか
選び方が決まったら、あとは伝えるだけです。手続き自体は難しくありません。
基本は「免許更新のタイミング」で申し出る
持ち方の選択は、免許の更新手続きに合わせて行うのが基本の流れです。更新の受付時に、どの持ち方を希望するかを申し出ます。マイナ免許証を希望する場合は、有効なマイナンバーカードを持参し、暗証番号の入力が求められる場面に備えておく必要があります。
更新時期でなくても、警察署や運転免許センターで手続きができる場合があります。ただし受付窓口や必要書類、事前予約の要否は都道府県によって運用が異なるため、出向く前にお住まいの都道府県警察の案内を確認しておくと確実です。
一度選んだ持ち方は、あとから変更できる
ここは多くの方が気にする点ですが、持ち方の変更は可能です。2枚持ちからマイナ免許証のみへ、あるいはマイナ免許証のみから従来の運転免許証を再び持つ形へ、といった切り替えができます。
ただし、切り替えのタイミングや手数料の扱いは持ち方の組み合わせによって異なります。「変更できない選択ではない」と理解したうえで、詳細は手続き先の窓口で確認するのが確実です。
自動車専門家 Mr.Kここが意外と盲点なのですが、「一生この持ち方で固定される」と思い込んで判断が重くなっている方が少なくありません。変更できると分かれば、選びやすくなるはずです。
よくある質問(FAQ)
- 2枚持ちを選んだ場合、運転するときはどちらのカードを携帯すればいいですか?
-
どちらか一方を携帯していれば問題ありません。2枚とも持ち歩く必要はないため、普段は従来の免許証だけを財布に入れておく、といった使い方ができます。ただし、その日に携帯していないほうのカードでは免許の証明ができないため、「今日はどちらを持っているか」は把握しておきましょう。
- マイナンバーカードの有効期限が切れたら、運転免許の情報はどうなりますか?
-
マイナンバーカードを更新すると新しいカードになるため、運転免許の情報を改めて記録する手続きが必要になります。免許そのものが失われるわけではありませんが、手続きを済ませるまでは、そのカードをマイナ免許証として使えない状態になります。マイナ免許証のみを選んでいる方は、カードの有効期限にも注意を向けておくと安心です。
- 2枚持ちのうち一方だけを紛失した場合、すぐに運転できなくなりますか?
-
もう一方が手元に残っていれば、そちらを携帯して運転できます。これが2枚持ちの最大の利点です。ただし紛失したカードについては、速やかに再交付や利用停止の手続きを行ってください。特にマイナンバーカードを紛失した場合は、専用のコールセンターで一時利用停止の連絡ができます。
- 一度「マイナ免許証のみ」にしたら、後で「2枚持ち」に戻せますか?
-
戻すことは可能です。従来の運転免許証を改めて交付してもらう形になります。手続きの方法や手数料は都道府県警察の案内に従ってください。「一度決めたら変えられない」という制度ではないため、その点を過度に心配する必要はありません。
- 家族の中で持ち方を統一する必要はありますか?
-
統一する必要はまったくありません。持ち方は運転者ごとに選ぶもので、家族で異なっていても手続き上の不都合は生じません。運転頻度もレンタカーの利用状況もデジタル操作への慣れも人それぞれですから、むしろ一人ひとりが自分の生活に合わせて選ぶほうが合理的です。
- 従来の運転免許証のみを選び続けると、将来的に困りますか?
-
現時点では、従来の運転免許証のみを選んでも不利益や罰則はありません。オンライン講習や住所変更ワンストップといった利便性を受けられないだけです。ただし制度の運用は今後変わる可能性があるため、更新の時期が近づいたら、その時点での公式情報を確認することをおすすめします。
まとめ:あなたにとっての「正解」を選ぶために

最後に、この記事の要点を整理します。
- 制度に不安がある人、レンタカーや本人確認で券面の免許証を使う人、紛失時の備えを重視する人には、当面は2枚持ちが無難
- ただし2枚持ちは更新手数料が最も高く(2,950円)、住所変更ワンストップの対象外
- カードを1枚にまとめたい人、費用と手続きの負担を優先する人にはマイナ免許証のみが向く
- デジタル操作に苦手意識がある人は従来の運転免許証のみでも問題なく、不利益や罰則はない
- オンライン講習を受けても、視力検査等のため窓口訪問は必要
- 持ち方はあとから変更できるため、今回は暫定的な結論で構わない
3つの持ち方に優劣はありません。安心感・費用・手続きの簡便さ・カードの枚数・デジタル操作への慣れ――このうち自分が何を一番大事にするかで、答えは自然に決まります。逆に言えば、優先順位を決めないまま比較表を眺めても、いつまでも迷い続けることになります。
そして、今すぐ完璧な答えを出す必要もありません。判断に迷うなら2枚持ちで様子を見て、次回の更新時に自分の使い方に合わせて調整すればよいのです。決断の重さを自分で引き受けすぎないことも、後悔を減らすひとつの方法です。
車購入検討者優先順位で考えればいいんですね。私は引っ越しの予定があるので、マイナ免許証のみが合いそうです。次の更新のとき、迷わず伝えられそうです。
なお、本記事は執筆時点で公開されている警察庁・デジタル庁・各都道府県警察の情報をもとに整理しています。手数料や対象者、手続きの運用は変更される場合がありますので、実際に手続きをされる際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
