「ノートオーラ リコール」——中古車サイトやニュースでこの言葉を見たとき、最初に頭をよぎるのは「自分の車は大丈夫なのか」「これから買おうとしている車に問題はないのか」という不安ではないでしょうか。
日産ノート/ノートオーラには、2023年から2025年にかけて複数のリコールが届け出られています。ただし、公式情報を一つずつ確認していくと、同じ「ノートオーラ」でも対象となる型式・車台番号・製作期間は細かく異なり、「ノートオーラだから全部対象」ではないことがわかります。
この記事では、日産公式サイトと国土交通省の届出情報をもとに、ノート/ノートオーラに関する主なリコール内容を整理しました。対象車かどうかの確認方法、リコール対応の流れ、そして中古車購入前に販売店へ確認すべきポイントまで、一つずつ解説していきます。
この記事でわかること!
- ノート/ノートオーラの主なリコール内容と対象車の製作期間がわかる
- 車台番号を使ったリコール対象車の確認方法がわかる
- リコール対応の流れと費用(原則無償)がわかる
- 中古ノートオーラ購入前に確認すべきポイントがわかる
やることはたった一つ。売る前に、自分の車の"いまの買取相場"を知っておくこと。
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なお、この記事は公式情報・公開データをもとに整理したものです。各リコールの最終確認は、車検証の車台番号を使って日産公式のリコール対象車検索ページで行ってください。
日産ノート/ノートオーラの主なリコール一覧

まず、ノート/ノートオーラに関連する主なリコールを時系列で整理します。
公式情報を横断的に確認してみると、リコールごとに対象車種・型式・製作期間・対象台数がまったく異なることがわかります。「ノートオーラに乗っている」というだけでは対象かどうかは判断できません。以下の一覧で、まずは全体像を把握しておきましょう。
| 届出番号 | 届出日 | 対象車種 | 不具合の部位 | 対象台数 |
| 5733 | 2025年11月6日 | アリア、ノート、ノートオーラ 他5車種 | 前照灯(ヘッドランプ)光軸 | 783台 |
| 5627 | 2025年3月13日 | ノート、ノートオーラ | 発電用エンジンのコネクティングロッド | 15台 |
| 5326 | 2023年7月14日 | ノートオーラ | 右側ヘッドランプ光軸 | 6,434台 |
| 5352 | 2023年7月14日 | ノート、ノートオーラ 他5車種 | ビークルコントロールモジュール制御プログラム | 478,255台 |
このように、対象台数は15台から約47万台まで大きく異なります。ここからは、それぞれのリコール内容を詳しく見ていきます。
2025年11月|前照灯(ヘッドランプ)光軸のリコール(届出番号5733)
2025年11月6日に届出、翌11月7日から改善措置が開始されたリコールです。
- 対象車種:アリア、ノート、ノートオーラ、エクストレイル、リーフ(5車種9型式)
- 製作期間:令和4年3月14日~令和7年4月7日
- 対象台数:783台(うちノートオーラは467台)
- 不具合:生産工場の完成検査で前照灯検査が不適切なため、光軸が保安基準を満たしていないおそれがある
- 改善措置:前照灯の光軸を点検し、基準未達の場合は光軸を調整
対象台数は783台と比較的少数です。製作期間が約3年と長いものの、対象はその期間中に特定の条件に該当した車両のみ。製作期間に含まれるからといって、必ずしも対象とは限りません。
2025年3月|発電用エンジンのコネクティングロッドのリコール(届出番号5627)
2025年3月13日に届出、翌3月14日から改善措置が開始されたリコールです。
- 対象車種:ノート、ノートオーラ(2車種4型式)
- 型式:6AA-E13、6AA-SNE13、6AA-FE13、6AA-FSNE13
- 製作期間:令和6年12月2日~令和6年12月24日
- 対象台数:15台
- 不具合:製造時の加工が不適切で、コネクティングロッド締結部のねじ山が不足。コネクティングロッドが破損し、発電用エンジンが停止して走行不能になるおそれ
- 改善措置:発電用エンジンを良品に交換
対象台数はわずか15台。製作期間も約3週間と極めて短期間です。走行不能につながる可能性がある不具合ですが、対象が非常に限定されています。2024年12月中旬に製造されたノート/ノートオーラに限定される点を押さえておきましょう。
2023年7月|ノートオーラ 右側ヘッドランプ光軸のリコール(届出番号5326)
2023年7月14日に届出・開始されたリコールです。こちらはノートオーラ単独のリコールになります。
- 対象車種:ノートオーラ(6AA-FE13)の2WD仕様車のみ
- 製作期間:令和4年4月1日~令和4年10月20日
- 対象台数:6,434台
- 不具合:車両生産工場の光軸調整設備の設定が不適切で、右側ヘッドランプの光軸が保安基準を満たしていないおそれ
- 改善措置:右側ヘッドランプの光軸を点検し、必要に応じて調整
ここで注意したいのが、対象は2WD仕様車のみという点です。さらに、日産公式ページには「対象範囲に含まれる車台番号でも対象外の車両がある」旨の注記があります。つまり、型式と製作期間が一致しても対象外というケースがあり得るのです。最終的な確認は、車台番号を使って日産公式の検索ページで行う必要があります。
2023年7月|ビークルコントロールモジュール制御プログラムのリコール(届出番号5352)
同じく2023年7月14日に届出・開始されたリコールですが、こちらは対象台数が約47万8千台と大規模です。
- 対象車種:ノート、ノートオーラ、セレナ、リーフ、キックス(5車種)
- 製作期間:平成29年8月21日~令和5年3月6日
- 対象台数:478,255台
- 不具合:ビークルコントロールモジュールのモーター出力制御プログラムの評価不十分。クルーズコントロール終了直後の特定操作で意図しない加速が発生するおそれ
- 改善措置:ビークルコントロールモジュールの制御プログラムを修正
このリコールのポイントは、ノートの旧型(HE12型・SNE12型)も対象に含まれていることです。現行のE13型だけでなく、旧型ノートのオーナーも確認が必要です。また、ノートオーラだけでなくセレナ、リーフ、キックスも対象車種に含まれており、e-POWER車やEV車に共通する制御プログラムの問題であることがわかります。
改善措置はプログラムの修正(書き換え)ですので、部品交換は伴いません。
リコールとサービスキャンペーンの違い
ノート/ノートオーラに関する情報を調べていると、「リコール」だけでなく「サービスキャンペーン」という言葉も目にします。この2つは似ているようで、法的な位置づけが異なります。
| リコール | サービスキャンペーン | |
| 届出義務 | 国土交通省への届出が必要 | 届出義務なし(メーカー自主対応) |
| 対象 | 保安基準に関わる不具合 | 保安基準には直接関わらない不具合 |
| 費用 | 無償 | 無償 |
| 通知 | メーカーから車検証住所宛に郵送 | メーカーから通知される場合がある |
2023年9月29日に公表されたノート/ノートオーラなどe-POWER車4車種のエアコン電動コンプレッサに関する対応は「サービスキャンペーン」であり、リコールとは区別されます。
- 対象車種:ノート、ノートオーラ、セレナ、キックス(e-POWER車4車種)
- 製作期間:令和4年12月2日~令和5年5月12日(車種により異なる)
- 不具合:エアコン電動コンプレッサ内部のハーネスコネクタ部の絶縁材が不適切で、絶縁抵抗値が低下→冷房が効かなくなるおそれ
- 改善措置:電動コンプレッサを対策品に交換
サービスキャンペーンもリコールと同様に無償で対応してもらえます。ただし、保安基準に直接関わる不具合ではないため、リコールとは緊急度の位置づけが異なります。冷房が効かなくなる不具合ですので、該当する場合は販売店に相談しておくと安心です。
参照:日産公式 サービスキャンペーン情報(2023年9月29日)
自分の車がリコール対象か確認する方法
その気持ち、よくわかります。実際、私も最初はまったく同じ不安がありました。
ただ、"自分の車がいくらなのか"を知らないままディーラーに行くのは、値札を見ずに家電を買うようなものです。
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ここまでリコールの内容を見てきましたが、最も大事なのは「自分の車が対象なのかどうか」を正確に確認することです。
ここが意外と盲点なのですが、年式や購入時期だけで対象かどうかを判断するのは危険です。リコール情報に記載されている「製作期間」は、工場で車両が製造された日付であり、あなたが購入した日や初度登録日とは異なります。中古車の場合はさらに乖離する可能性があります。
最も確実な方法は、車検証に記載されている車台番号を使って、日産公式の検索ページで確認することです。
車台番号での確認手順
車台番号を使ったリコール対象確認は、以下の手順で行えます。
車検証(自動車検査証)の「車台番号」欄に記載されている英数字の文字列を確認します。電子車検証の場合は、ICタグ読み取りアプリまたは「自動車検査証記録事項」で確認できます。
車台番号を入力し、検索ボタンを押します。リコール・改善対策・サービスキャンペーンのすべてをまとめて確認できます。
検索結果に該当するリコール情報が表示された場合は、お近くの日産販売店に電話で連絡し、リコール対応の予約をしてください。
年式や購入時期だけで判断してはいけない理由
「自分は2023年に買ったから対象のはず」「2025年式だから関係ない」——こうした判断は、残念ながら正確ではありません。
その理由は3つあります。
- 製作期間と購入時期は一致しない:リコール情報の「製作期間」は工場での製造日。車が店頭に届くまでに数週間〜数ヶ月のタイムラグがあるため、購入日とは異なります
- 中古車は初度登録との乖離がさらに大きい:中古車の場合、製造から何年も経って購入するため、「○年に買ったから○年製造」とは限りません
- 製作期間内でも対象外がある:届出番号5326のように、車台番号の範囲内であっても対象外の車両が存在するケースがあります
だからこそ、車台番号での確認が唯一の確実な方法です。「たぶん大丈夫」「たぶん対象」という曖昧な判断は避け、必ず公式ページで確認してください。
リコール対応の流れと知っておくべきこと
自分の車がリコール対象だとわかった場合、次に気になるのは「どうすればいいのか」「費用はかかるのか」という点でしょう。結論から言えば、リコール対応は原則として無償です。ここでは、対応の流れと事前に知っておくべきポイントを整理します。
リコール対応は無償|費用・予約・代車について
リコール対応に関する基本事項を整理しておきます。
- 費用:リコール対応は法律(道路運送車両法)に基づく無償修理です。部品代・工賃ともに一切かかりません
- 対応場所:日産販売店(ディーラー)で対応します。購入した店舗でなくても、最寄りの日産販売店で受けられます
- 予約:基本的に事前予約制です。電話で予約し、車台番号を伝えておくとスムーズです
- 代車:代車の手配が可能かどうかは販売店によって異なります。予約時に確認しておくと安心です
- 所要時間:リコールの内容によって異なります。光軸調整は比較的短時間で完了する傾向がありますが、エンジン交換など大掛かりな作業は数時間以上かかる場合もあります。具体的な所要時間は販売店に確認してください
維持費は必ずチェックしてほしいポイントですが、リコール対応に関しては費用の心配は不要です。対象であることがわかったら、早めに販売店に連絡しましょう。
リコール通知が届かない場合の対処法
「リコールの通知が届いていないから、自分の車は対象外だろう」——そう考える方もいるかもしれませんが、通知が届かないケースは意外と多いです。
- 引っ越し後に住所変更をしていない場合:リコール通知は車検証に登録された住所に郵送されます。住所変更を済ませていないと、旧住所に届いてしまいます
- 中古車として購入した場合:通知が前オーナーの住所に届いている可能性があります。名義変更後であれば新オーナー宛に届くはずですが、タイミングによっては届かないこともあります
- 通知が届いていなくても対応は受けられる:通知の有無にかかわらず、車台番号で対象車であることが確認できれば、リコール対応は受けられます
通知を待つのではなく、自分から車台番号で確認するのが最も確実な方法です。
中古ノートオーラを購入する前に確認すべきポイント
中古車サイトでノートオーラを探しているとき、「リコール歴がある車を買っても大丈夫なのか」と不安になる方は少なくないでしょう。
結論から言えば、リコール対応済みであれば、不具合は改善されていると考えて問題ありません。むしろ重要なのは、「リコールがあったかどうか」ではなく、「リコール対応が完了しているかどうか」です。
販売店に確認すべき3つの質問
中古ノートオーラを検討する際、販売店に以下の3つを確認しておくと安心です。
車台番号がわかれば、日産公式の検索ページで確認できます。販売店が把握していない場合は、車台番号を教えてもらい自分で確認することも可能です。
ディーラーで整備されてきた車両は、整備記録簿にリコール対応の履歴が残っていることが多いです。記録があれば、確実に対応が完了していることの証拠になります。
リコール未実施の中古車であっても、納車前に日産販売店でリコール対応を完了してもらえるか確認しましょう。多くの場合、対応可能です。
これらの質問に明確に回答できる販売店であれば、リコールに関する不安はかなり整理できます。逆に、車台番号の確認や整備記録の提示に消極的な販売店は、他の品質面でも慎重に検討したほうがよいでしょう。
整備記録簿でリコール実施履歴を確認する
中古車選びにおいて、整備記録簿は車の「健康診断書」のような存在です。リコール対応が行われた場合、その記録は整備記録簿に残されます。
- ディーラー整備を受けてきた車両は、リコール対応の履歴が記録されている可能性が高い
- 整備記録簿がない中古車は、リコール対応の有無だけでなく、日常的な整備状況も不透明
- 整備記録簿がない場合でも、車台番号を日産公式検索ページで調べれば、リコール対象かどうかは確認できる
中古車を選ぶ際には、整備記録簿の有無を確認し、できるだけ記録が残っている車両を選ぶことをおすすめします。
リコール歴がある車は避けるべきか?
「リコールが出ている車は品質が悪いのではないか」——そう感じる方もいるかもしれません。しかし、冷静に考えてみると、リコールはメーカーが不具合を認識し、自主的に国土交通省に届け出て、無償で改善する制度です。
リコールが出ること自体は、メーカーの品質管理プロセスが機能している証拠とも言えます。
- リコール対応済みの車:不具合が確実に改善されている。「点検・修理された記録がある車」とも言える
- リコール未実施の車:不具合が残ったまま走行している可能性がある。中古車購入時は要注意
つまり、避けるべきなのは「リコール歴がある車」ではなく、「リコール未実施のまま流通している車」です。対応済みであれば、むしろ安心材料の一つになり得ます。
愛車の買取相場を確認しておこう
リコール情報をきっかけに「そろそろ乗り換えを考えようかな」と思った方もいるかもしれません。乗り換えを検討する際には、まず今の愛車がどのくらいの価値があるのかを把握しておくと、次の車選びの判断がしやすくなります。
複数の買取業者に一括で査定を依頼できるカービューなら、自宅にいながら買取相場の目安がわかります。査定は無料で、売る義務は一切ありません。「今の車の価値を知っておく」だけでも、今後の判断材料になります。
また、中古のノートオーラを探しているなら、カーセンサーで在庫を検索してみるのも一つの方法です。年式や走行距離、修復歴の有無などの条件で絞り込みができるため、リコール対応済みの車両を効率よく探せます。
よくある質問(FAQ)
- リコール対象車にそのまま乗り続けても大丈夫ですか?
-
リコールの内容によりますが、安全に関わる不具合(光軸の基準未達、意図しない加速、走行不能のおそれなど)は早めの対応をおすすめします。リコール対応は無償ですので、対象であることがわかったら早めに日産販売店に連絡してください。
- リコール対応にかかる時間はどのくらいですか?
-
リコールの内容によって異なります。光軸の点検・調整は比較的短時間で完了する傾向がありますが、制御プログラムの修正やエンジン交換などはそれ以上かかる場合があります。具体的な所要時間は、予約時に日産販売店へ確認してください。
- リコール未対応でも車検は通りますか?
-
リコール対応と車検は別の制度です。リコール未対応でも車検に通る場合はありますが、光軸の基準未達など保安基準に関わる不具合が未対応の場合は、車検で不合格になる可能性もあります。リコール対応は無償ですので、車検の合否に関わらず早めに済ませておくことをおすすめします。
- 中古車購入後にリコール対象だとわかった場合はどうすればいいですか?
-
購入後でもリコール対応は受けられます。車台番号で日産公式の検索ページから対象かどうかを確認し、対象であれば最寄りの日産販売店に連絡してください。購入店舗と異なる販売店でも対応可能です。
まとめ|車台番号で確認し、対象なら早めに対応を
日産ノート/ノートオーラには、2023年から2025年にかけて複数のリコールが届け出られています。ヘッドランプの光軸、発電用エンジンのコネクティングロッド、ビークルコントロールモジュールの制御プログラムなど、内容はさまざまです。
しかし、公式情報を一つずつ確認していくと見えてくるのは、「ノートオーラだから全部対象」ではないということ。リコールごとに対象の型式・製作期間・車台番号は異なり、年式や車名だけで判断することはできません。
- 所有者の方:車検証の車台番号を使って、日産公式の検索ページで対象かどうかを確認してください。対象であれば、日産販売店で無償対応を受けられます
- 中古車を検討中の方:販売店に「リコール対応済みか」「整備記録簿はあるか」を確認してください。未実施の場合は、納車前に対応可能か相談しましょう
- リコールとサービスキャンペーンは法的位置づけが異なりますが、いずれも無償対応です。対象の場合は早めに対応しておくと安心です
リコールが出ているからといって「危険な車」「買ってはいけない車」と断定する必要はありません。大事なのは、「リコールの有無」ではなく「対応済みかどうか」です。
まずは車台番号を手元に用意して、公式ページで確認することから始めてみてください。
13年超の車に乗っている方や中古車購入を検討中の方は、自動車税の重課制度も要確認です。
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